いちねんせい

長女が1年生になりました。

入学のひと月くらい前に、いそいそと購入したのは、やっぱりこの絵本。

大型書店時代から、この時期の定番で、どのくらい売ってきたことか・・・ついに我が子に読む時がきたかと、もう、見かけたら条件反射です。

本当のことをいうと、毎年毎年並べていたのは、谷川さんだから、時期ものだから、定番だから、よく読まれているから、という理由が大きかったのです。

だってね、子ども向けの詩を、おとなが、子どもと同じように純粋に楽しむのって、なかなか・・・でも、できないことはなくて、一番かんたんなのは、子どもと一緒に読むこと。

ようやく、わたしも、それができて、胸を張っておすすめすることができる、というわけです。

いちねんせい

子どもたちは、大いに、楽しんでいます。

「いちねんせい」というタイトルですが、小学校のことばかりが描かれているわけではなく、小学校のことを散りばめながら、そのくらいの年の子の心を占めるいろいろテーマの詩が並びます。

あ / ひみつ / せんせい / なまえ / あたらしいこ / たかしくん / ぼく / あいしてる / わるくち / あな / そら / つまんない / かみ / どうして? / にじ / くんぽんわん / って / ぱん / はえとへりこぷたあ / なつのゆきだるま / カロンセのうた / もしも / たいこ

笑ったり、共感したり、照れたり。

すぐに覚えて、一緒に、そらんじたり。

毎日はおもしろくて、不思議で、美しい。そのことに気がつかせてくれる、普通のようで普通でない、言葉の連なり。

たったの1分で笑ったり感じたりできるなんて、いくら絵本だってそうできるものではありません。詩ってすごいんです。

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娘は、1年生になる前に、ドキドキワクワクしながら読んでいた詩が、1年生になって、少しずつ「知ってる」「わかる」に変わっていっているところです。

【この本のこと】

「いちねんせい」
谷川俊太郎 詩
和田誠 絵
小学館

【だれにおすすめ?】

それは、やっぱり、もうすぐ1年生になる子や、ピカピカの1年生。

もともと、雑誌「小学1年生」に掲載されたものが単行本になったものだそうで、その年の子にぴったりくるのはもちろんですが、もう少し大きな子でも楽しいと思います。

一緒に読みながら、反応を見ていると、子どもの頭の中をのぞいているようで、おもしろいです。

 

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