自分で読める♪小学校低学年におすすめの本 23選

まだまだ絵本も大好き。お母さんに読んでもらうのも大好きな、1、2年生。

けれど、せっかく文字も習ったことだし、少しずつ、自分で本を読む楽しみを知り、広い広い本の世界へ漕ぎ出してほしいな、とも思います。

文章の量、内容ともに、無理をせず。背伸びをせず。

少しずつ、1冊の本を丸ごと自分で楽しむよろこび、読み終えて本を閉じる満足感を、手にしていってくださいね。

1 絵がいっぱい、文字も大きい、けれどちゃんと物語がおもしろい本

まずは、絵が多く、文字が大きい本が、読み始めやすいですね。おはなしの長さは、絵本よりも短いくらいですが、でもしっかり「本」として楽しめます。

「へんてこもりにいこうよ」

そらいろようちえんの裏にある「へんてこもり」。ある日、休み時間に幼稚園を抜け出し、森の中でしりとり遊びをしていた4人の子どもたち。「ま」のつく言葉が思い浮かばなかったブンタが、苦し紛れに「まるぼ!」と叫ぶと、木の陰からへんてこな生き物が・・・ へんてこなルールのしりとりをしながら、次々起こるへんてこな出来事。でも1年生なら、ちゃんと、なるほど!と思えます。

たかどのほうこさんは、絵本から高学年向けまで、たくさんのおもしろい話を書いています。この「へんてこもり」も何冊もシリーズがありますよ。

「なんでもふたつさん」

なんでもふたつさんは、なんでもふたつ持たないと気が済まないタチでした。買うのもふたつ、着るのもふたつ(ズボンや靴まで!)、お財布もふたつ、仕事もふたつ、家もふたつ、ガレージもふたつ、車も(それぞれに)2台、ごはんも2人前、という具合に。ただ、奥さんと子どもがひとりしかいないことを、残念に思っていましたが・・・

まさかこんなことがあっていいのか?!と、おとなは思わずにはいられない結末も含めて、何から何まで予想を超える展開。なんともおおらかなおはなしです。

「カレーライスのすきなペンギン」

ぼくは、お父さんの作るからいカレーが大好き。でも、今日は、お母さんが仕事で遅くて3人で食べられないから、せっかくのカレーの晩ご飯もつまらない。かなしい気分で水のはいったコップを見ていたら、氷の上に、黒い小さなゴミがあった。いや、ゴミじゃない、もしかして、ペンギン・・・?!

あり得ないこともあり得るのが、本の世界。可笑しくて、ちょっと切ない、このペンギンとの出会いは、初めての自分だけの秘密になるかもしれません。

「きえた犬のえ」

黄色で描いた犬の絵がなくなった!関係者は、モデルになった犬のファングと、赤の好きな弟のハリー。さあ、絵はどこに消えたのでしょうか。

事件はすべて子どもの世界で起こり、解決の糸口も子どもの目線。名探偵の条件、それは、「クール」「トレンチコート」「独特の趣味、嗜好」。若干9歳にして、歴代の名探偵の素質を一手に引き継いだネートの活躍を描いたこのシリーズは、最年少向けの本格推理小説かもしれません。

「たんけんクラブ シークレット・スリー」

海辺で遊んでいたふたりの男の子が見つけた、みどり色のビン。中には、謎の文字で書かれた手紙がはいっていました。謎をといたふたりは、自分たちも暗号を考え、手紙を書き、満ち潮に合わせて海へ返し・・・

ビンにはいった手紙、暗号、合言葉、子どもだけのキャンプ。ロマンですね! この本を含む「こころのほんばこ」シリーズには、絵本から読み物への橋渡しにぴったりな、いろいろな種類の物語が並んでいます。

「あらしのよるに」

ある嵐の夜、逃げ込んだ小屋の暗闇の中で出会った、オオカミとやぎ。相手が見えないまま意気投合したふたりは、次の日の昼に会う約束をして、別れますが・・・

言わずと知れた大人気シリーズ。この後も、ふたりの友情は、時に揺れながら続きます。ふたりのずれた会話を可笑しむもよし、友情とはを深く味わうもよし。大判絵本、1冊にまとめた完全版など、いろいろな形で出版され、幅広い年齢で楽しめます。

2 短いおはなしが集まった、小さな物語集

声に出して読み聞かせたら、ほんの3分くらいで終わってしまう、小さなおはなしが集まった本も、初めて自分で読む本にぴったりです。読み聞かせにも向くので、最初は、読んであげてもよいかもしれません。

「こぎつねコンチ」

こぎつねのコンチと、おかあさんの、小さなおはなし集。家族や、なかよしのお友だちと一緒に、季節の移ろいの中で営まれるおだやかな毎日が、12か月、12話のおはなしに、なっています。

家族のたっぷりの愛情、受容、自由、時間、そしてなかよしのお友だち。どのお話も身近であたたかく、読みはじめやすいと思います。

こちらに記事もあります→http://kotori-ehon.com/kotoribunko/konti/

「ふたりはともだち」

ちょっとわがままできかんぼうのがまくんと、しっかり者のかえるくんの名コンビ。春が来てもちっともベッドから出られないがまくんをなんとか起こしたり、病気のかえるくんを元気づけようとしたがまくんが病気になったり、なかなかこない手紙をふたりで待ったり、可笑しくておだやかな、親愛なる日々が綴られます。

おなじみのふたりのシリーズは、4冊。この本には、2年生の教科書にも出てくる「おてがみ」も含め、5つのお話がはいっています。

3 もう少し長いおはなしも読めるかな?

まだまだ、カラーの挿絵もたくさんあるけど、少し文字が小さくおはなしが長くなってきます。その分、ワクワク度も、満足度も、アップ♪途中でやめるときは、しおりをはさんでね。

「たんたのたんけん」

たんたの誕生日に舞いこんだ、白い封筒。中には、ふしぎな絵や記号の書かれた地図がはいっていました。探検に持っていくものをそろえて、準備万端で出発。さて、地図の先にあったのは・・・?一緒についてくる、ひょうの子は・・・?

ぐりとぐらで子どもたちにおなじみの作者が描く、冒険物語は、読みやすくオチもかわいい。見返しが地図になっているのも、ワクワクします。同じシリーズで「たんたのたんてい」もあります。

「なぞなぞのすきな女の子」

なぞなぞの大好きな女の子と、オオカミが、森で出会いました。美味しそうに舌なめずりをするオオカミに、すかさずなぞなぞをだす女の子。ちっとも答えられないオオカミに退屈した女の子は、機転をきかせてとっとと帰ってしまいます。

お話の中に、なぞなぞがたくさん出てきます。元気で頭のいい女の子に、最後までやられっぱなしのオオカミが可笑しい。ひとつのストーリーの中にいろいろな展開があり、読み応えもバッチリです。

「ひらがなだいぼうけん」

この本の主人公は、本の中の「ひらがな」。開きっぱなしの本の中で、ひらがなたちが、それぞれの役割についてケンカをはじめました。ころがったりぶつかったり、本の中は大混乱。朝がくるまでに、元の場所に戻れるのでしょうか。

ひらがなたちの物語が3つ。どれも、それぞれの文字の特色が活きていておもしろいです。文字に親しみ始めた低学年の子には、なるほど!や発見もたくさんあると思います。

4 ちょっと長い冒険物語を少しずつ

1章ずつは短いのですが、それがつらなり、長く大きな物語に発展していきます。毎日、少しずつ、読み進めていきましょう。読み聞かせにも向いています。

「エルマーのぼうけん」

助けた年寄り猫となかよくなった少年、エルマーは、その猫から、おもしろそうなみかん島やどうぶつ島のこと、かわいそうな竜のことを聞き、家出をして冒険に出ることに決めました。エルマーは、次々に出会う動物たち、やってくる危険を切り抜けながら、竜のもとに向かいます。

10章に分かれた物語を、まるで自分が冒険しているかのように、見返しの地図を頼りに進みます。シリーズは全3冊あり、竜となかよくなったその後の冒険へ続きます。

「ガラスのうま」

元気な男の子すぐりが、棚の上のガラス細工の馬と遊ぼうと手を伸ばすと、ガラスの馬はするりと自分で飛び降り、足を折ってしまいます。テープでとめた足を引きずりながら逃げ出したガラスの馬を追って、すぐりはいつの間にか不思議な世界へ来ていました。

ハラハラ、ドキドキ、そして最後はほっとする、正統派の行きて帰りしファンタジー。5、6ページごとにテンポよく章で区切られ、どんどん進む物語を夢中で追えます。

5 いろんな世界の日常が描かれる物語

また少し、文字が小さくなり、文章がふえ、物語が広がります。とは言っても、どれも章で区切れ、読みやすいです。本の中でしか出会えない、いろいろな世界に出かけましょう。

「ケイゾウさんは四月がきらいです。」

ケイゾウさんは、幼稚園の飼育小屋に住むニワトリです。生意気なうさぎのみみこと同居していて、すこぶる口が悪く、きらいなものが山ほどあります。この本は、4月の入園から、3月の卒園まで、遠足、サーフィン、朝寝坊、かけっこ、どんぐり・・・ケイゾウさんのきらいなもの10個と、園児たちの日常とで綴られます。

園児たちの無邪気なわんぱくさの裏で繰り広げられる、みみことケイゾウさんの苦労の日々。笑って読んで、最後はほろっとさせられて。幼稚園の光景、子どもたちには、なつかしくてほっとして、うれしいものです。

「やぎこ先生いちねんせい」

やぎやま小学校に入学したのは、1年生の8匹のこやぎと、やぎこ先生。子どもたちより緊張して初々しいやぎこ先生は、ある時は雨で中止の遠足があきらめられずに教室に山をつくり、ある時は給食のニンジンが食べられずに困り、ある時は思い思いに漢字をアレンジし・・・

こんな先生がいたらたのしい!運動会、遠足、夏休み、給食低学年の子に、とっても親しみやすいテーマがてんこ盛り。読みながら、くすくす笑っちゃうことうけあいです。

「こぶたのピクルス」

忘れ物をしていないことにうれしくなって、学校にいくのを忘れる。おつかいが楽しくて、飛び跳ねて卵を割っちゃう。ぐらぐらの歯が抜けるのが待ち遠しい。家族で海にいくのが待ちきれない。そんな、1年生そのものみたいな、こぶたのピクルスの4つのお話。

どのおはなしも、家族やご近所のあたたかさの中に描かれ、ほのぼのとしています。読み聞かせにも向いています。

「ネコのタクシー」

タクシー運転手のランスさんに拾ってもらった、のら猫のトム。足をケガしたランスさんの役に立つため、ネコ専用のタクシーを始めることにしました。ケガしたこネコを病院に運んで感謝されたり、迷子のおばあさんネコを届けたり、泥棒の現場に居合わせたり・・・

ネコのタクシーっていう発想が、もうおもしろく、毎回起こる騒動も、どれも人情味があふれ、最後はハラハラドキドキからの大円団。お見事!

6 まだまだあるよ、こんな本

他にも、笑い、おどろき、不思議、共感・・・いろいろなタイプの面白さの、いろいろな本があり、おすすめの本はつきませんが、ひとまずこのへんで。

「一休さん」

言わずと知れた、「はしをわたるべからず」や「びょうぶのとら」をはじめ、一休さんのとんち話が8つ、短く、わかりやすく、おもしろく、描かれています。小学校の図書室で読んだ!と、なつかしい大人も多いのではないでしょうか。一休さんのとんちを知らずに大きくなるわけにはいきませんよね♪

シリーズには、笑いばなしやおばけのはなしなど。字が大きく、挿絵も多く、あまり本が好きでない子も、手に取りやすいと思います。

「はれときどきぶた」

2年生の時から、コツコツと正直に日記をつけていたヤスですが、お母さんがこっそり見ていたことが発覚。ギャフンと言わせるために、これからは「あしたの日記」を書くことに決めました。ところが、トイレに大蛇がいたとか、晩ごはんは鉛筆の天ぷらだったとか、でたらめに書いたことが本当に起こるようになってしまいます。

こちらも、なつかしい1冊ですが、人気は今も健在。ご両親からの面白さ折り紙付きで、手渡してあげましょう。

「かみなりのちびた」

ふと昼寝から目覚めたひろしのお腹の上で、小さな小さなかみなりの子が、おへそをとろうとしていたところから、ふたりの友情が始まります。ひろしの学校生活に、「へそあつめ」と言って神出鬼没にあらわれるちびたとの、1年間の出来事。

へそこうば?おばけのバランス玉?おかしなものがたくさん出てくる、突拍子もない、でもどこかあたたかくて、ちょっとだけ切ない物語です。

「おばけやさん」

「おばけやさん」は、おばけを貸し出す仕事です。店主は小学生のたもつ。親代わりの大きなうさぎと暮らしながら、おばけやさんを営んでいます。おばけは、店番でも、大玉ころがしの玉のかわりでも、なんでも引き受ける便利屋です。おばけならではの得意技も使って、みんなによろこばれる仕事っぷりです。

設定もおもしろく、ところどころに漫画もはさまれ、細部までひょうきん。読みたくなる、明るい空気があふれています。シリーズ化され、全7巻出ています。

「しっぱいにかんぱい!」

準備中

「とびらをあければ魔法の時間」

海辺を走る電車に乗って、バイオリンのレッスンに向かう女の子は、ゆううつな気持ちでした。もう同じ曲を二ヶ月もやっているのに、うまくひけるようにならないのです。思わず飛び降りた誰もいない駅をでると、「すずめいろ堂」という小さなお店があり、中には、本がぎっしり並んでいました。

本をひらくと、動物が、お菓子が、音楽が飛び出してくる、不思議なお店。その不思議は、落ち込んでいる女の子にそっと寄り添い、大切なことを思い出させてくれます。長いお話ではありませんが、この優しい魔法の意味や心の動きがわかるのは、少し大きくなってからかなと思います。

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想像力がなければ、人を愛することも、平和を願うこともできない。

その想像力を養う一旦を、本は担ってくれます。

本を読むのが好きになると、これからたくさん、いろんな人、いろんな気持ち、いろんな出来事、いろんな景色に出会えるよ。