【クリスマスの絵本】個性豊かなサンタクロースたちの絵本6冊

サンタクロースって、どんな人?

100人いれば100通りのイメージや物語があるのが、サンタクロース。気難しかったり、おっちょこちょいだったり、おじいさんだったり若かったり、かわいかったり、おもしろかったり・・・それに、見た目だって、いろいろです。

ここでは、絵本に描かれる変幻自在、個性豊かで心に残る、サンタクロースたちをご紹介します。

サンタクロースの暮らしを描いた絵本、サンタクロースの本質を伝える本、サンタクロースのルーツの絵本はこちらで紹介しています。あわせてご覧ください。

1 とびきりかわいいサンタクロース1「エリーちゃんのクリスマス」

ちいさなエリーちゃんは、お友だちの動物たちと、ツリーのかざりつけをしました。

みんな一生懸命に働いて、すてきにできたツリーでしたが、てっぺんのお星さまがありません。エリーちゃんは、お星さまをさがしに、雪の中をひとりででかけていきました。

出会う人や動物たちにききながら、森の中を、探していると・・・

ツリー、星、ココア、サンタさん、お星さま、etc・・・クリスマスにかかせないものたちが次々に登場。だれのこころにもまっすぐに届く、素朴でささやかな、クリスマスのおはなしです。

最初にこの絵本を手にしたとき、サンタさん登場の場面に釘づけになりました。思わず「きゃー」と叫んでしまうくらい、かわいいサンタさん。心に描いていたのとは、あちこち違う。小さくて細くて、靴も帽子もなんか違う。けど、ひと目で大好きになっちゃう。

まっ赤な表紙も、かたちも、大きさも、見開きに描かれた、たくさんのクリスマスのかざりも、金髪カールヘアのエリーちゃんも、仲間たちも、小人のような、小さなサンタさんも、何もかも愛らしいのひと言です。(3歳くらいから)

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著者:メアリー・チャルマーズ 訳:おびかゆうこ   出版社:福音館書店

こちらでも、もう少し詳しく紹介しています

2 とびきりかわいいサンタクロース2「まりーちゃんのクリスマス」

まりーちゃんは、ひつじのぱたぽんに、クリスマスのことを、おしえます。

ちいさなイエスさまが、おうまれになった日よ。おりこうにしていると、サンタクロースが、だんろのそばにおいた木のくつのなかに、プレゼントをいっぱいいれておいてくれるのよ。

まりーちゃんは、やさしくおしえますが、それを聞いたぱたぽんは、心配になります。ぱたぽんは、ひづめが、くつのかわり。でも、ひづめは、ぬげませんもの・・・まりーちゃんも、ぱたぽんも、そろってうれしいクリスマスが、むかえられるでしょうか?

クリスマスの朝に、自分のところにもプレゼントが届く、それほどうれしいことはありません。素直でささやかで晴れ晴れとしたおしまいは、ちいさな人たちのハートに、ぴったりおさまります。

砂糖菓子みたいな、まりーちゃんのクリスマスの風景。サントン人形、だんろの前の木ぐつ、など、フランスのクリスマスの風習をのぞくこともできます。ロングコートでロバをひくサンタさんも、そのひとつ。(フランスではサンタさんはロバに乗っているそうです)

100%ピュアなサンタさん。ケーキの上に飾りたい!(3歳くらいから)

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著者:フランソアーズ 訳:与田準一  岩波の子どもの本  出版社: 岩波書店

こちらでも、もう少し詳しく紹介しています

3 とびきりかわいいサンタクロース3「ババールとサンタクロース」

にんげんのところには、毎年クリスマス・イブにサンタクロースというおじいさんがきて、プレゼントをどっさりくれる、と聞いたぞうの国の子どもたちは興味津々。それを知った王さまのババールは、自らサンタクロースに頼むべく旅に出ます。

紳士なババールは、まずパリのホテルへ。そこから小さな動物や人間たちの言葉を頼りにコツコツと調査を重ねてサンタクロースが住んでいるところを突き止めます。そしてようやく雪山にたどりつきますが、こびとたちの襲撃を受け・・・

まず、木陰からのぞく全身タイツのようなこびとたちにノックアウト。そして、どすんと落ちてきたババールをあたたかく迎えるそのサンタクロースの表情、こびとたちに囲まれる様子、とんがりフードのコート、明かされる地中のサンタハウスの間取り図・・・どれも予想外で、ここまでマイペースに進んできた物語が一転します。

ポジティブなマイペースさ、堅実さ、誇り、そこにおおらかさが同居して織りなされるババールの物語には、いつも、心から満足させてもらいます。(5歳くらいから)

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著者:ジャン・ド・ブリュノフ 訳:矢川澄子 ぞうのババール  出版社:評論社

4 おっちょこちょい代表「サンタおじさんのいねむり」

クリスマス・イブのことでした。プレゼントを配りに出かけるサンタさんに、奥さんがサンドイッチとコーヒーをわたします。「まちにつくまで、たべてはだめですよ。あなたは、おなかがいっぱいになると、ねむくなってしまうんですからね。」

けれど、クリスマスの準備でくたびれていたサンタさんは、つい、途中のひと休みでコーヒーと一緒にサンドイッチを食べ、眠りこんでしまいます。そんなサンタさんを見つけたのは、森の動物たち。みんなで相談して、いつもがんばるサンタさんにかわって、自分たちがプレゼントを届けてあげることに決めました。朝、目が覚めて青ざめるサンタさんが目にしたのは・・・

奥さんとのやりとりから始まり、とても人間味があり、愛されるサンタさん。その存在が、シンプルなストーリーをユーモアたっぷりに味つけします。

サンタさん、たくさんの動物たち、誰もが誰かのために。その気持ちがハッピーエンドに導く、やさしくあたたかなクリスマスの物語です。(3、4歳くらいから)

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著者:ルイーズ=ファチオ 訳:前田三恵子  出版社:偕成社

5 守護天使とともに「天使のクリスマス」

クリスマス・イブの晩。女の子は、サンタクロースに手紙をかき、くつしたを置いて、ねむりにつきます。

女の子は、知らない、世界中のだれだってみたことのない、それからおきる、不思議な出来ごと・・・

サンタクロースは、どうやって、まっくらな真夜中たくさんの家々の中からあなたの家を見つけられるのでしょう。あなたへの贈り物を 間違えずに届けてくれるのでしょう。えんとつのない家に、はいってこられるのでしょう。どうして、決して姿を見られないのでしょう。

文字のないこの絵本が、その秘密を、垣間見せてくれます。小さな小さな、かわいらしくもしっかり者の守護天使たちの、この大活躍!

守護天使たちの活躍がメインですが、心の中が手に取るようにわかる、サンタクロースの表情も最高。ピンチにハラハラさせてもくれます。

すべての音は、雪にかき消され、とてもとても、静か。でも、そんなときほど、わたしたちの感覚は 生き生きとさえるもの。ちいさな守護天使たちの表情や、こまやかな一挙手一投足から、クリスマス・イブの夜の息づかいがきこえます。文字のない、美しい絵本です。(5、6歳から)

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著者:ピーター・コリントン  出版社: ほるぷ出版

こちらでも、もう少し詳しく紹介しています

6 「100にんのサンタクロース」

準備中

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著者:谷口智則  出版社: 文渓堂
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著者:谷口智則  出版社:渓堂

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