【親子でSDG`s】子どもと学ぶSDG`sの本 おすすめ6冊+α【幼児から小学生まで】

Sustainable 持続可能な
Development 開発
Goals 目標

SDGsとは、2015年に国連で採択された、よりよい世界を作るための目標の略称です。17項目あり、国連に加盟している193カ国が、15年後の2030年までに目標を達成することを掲げています。

2022年ー採択から7年たち、期限の半分が過ぎた今。テレビやラジオで日常的に取り上げられ、学校でも学び、子どもたちにも言葉はすっかり浸透していますね。

わが家も、ちゃんと意識しないといけないな、と思ったのは、子どもたちが知りたがったことがきっかけでした。今までの暮らしの方向転換を迫られて足踏みする大人をよそに、子どもたちは、自分たちの未来のこととして真剣に捉えています。

インターネットや動画にもたくさんの情報がありますが、子どもとじっくりと学び取り組むには、やっぱり手元に置ける本がいいな、と思います。

今、とても充実している子どもむけのSDGsの本の中から、実際に読んでわかりやすいものを選び、易しい順に並べました。2年生と4年生の娘たちもどれも目を通したので、小学生で興味のある子ならどの本でも読めるはず。

児童書とはいえ本格派。おとなの学びにもおすすめです♪

【未就園児から】子どもの生活から学べる「せいかつからなまぶ!4・5・6さいのなぜなにSDGs」

おすすめ理由・・・小さな子でも、すぐに自分のこととして考えられる!

この ちきゅうは わたしたち ひとが どうぶつ、しょくぶつたちと ともに すんでいる おおきな 「おうち」です。(中略)

みんなが しあわせに くらせる 「おうち」を もう いっかい つくろう、そのために なにを したら よいのかを しめしたのが 「SDGs 」です。

ー本書「はじめに」より

ハードカバーで、大きく、絵本の作りです。

「どうしてのこさずにたべたほうがいいの?」「うみがめがごみをたべちゃうってほんとう?」「でんきがきえてしまったら?」「かみはどうやってできるの?」「ヘルプマークってなに?」「うれしいってどんなとき?」「しってる?せかいのこどもたちのくらし」など、子どもの暮らしに身近なハテナやチャレンジが15個。

それを絵や写真でわかりやすく説明し、SDGsのどの項目に関係があるかが示されます。例えば「おにぎりはどこからきたの?」という疑問には、SDGsの2、12、14、15の4つのマークがついていて、SDGsの目標はみんな繋がっているということもわかります。

残してしまったお味噌汁1杯をきれいな水に戻すには、お風呂5杯分の水が必要だとか、歯磨きの間に水を流しっぱなしにすると、コップ30杯分ムダになってしまうなどの具体的な数字や、プラスチックでできているもの探し、電気の無駄遣いなど、自然に自分のこととして考えられます。

あんなこともこんなことも、SDGsに関係しているんだ。かんたんにわかりやすく、小さな子にも、大切なことが伝わります。4、5、6歳とは言わず、SDGsって何?というところから始めるなら、小学生やその親もこの本から読んでみるといいかもしれません。

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発売日 :2022年01月 著者:汐見 稔幸  出版社 :世界文化社  ページ数 : 44p

【小学校低学年から】SDGsのいろはをシンプルに「小学生からのSDGs 」

おすすめの理由・・・17の目標ごとにまとめられ、一つ一つの項目を理解し、かつ体系的に学べるわかりやすい教科書的な入門書

この本ではSDGsを初めて学ぶ小学生が読みやすいように、ふだん使っている言葉を意識して、1ページずつパラパラとどのページからでも読み進めることができるように構成しました。

たった1冊の本で伝えられることは限られていますが、この本を読んだあなたが一歩を踏み出して、これからの世界を変えていく可能性は無限に広がっています。

ー本書「はじめに」より

ありそうで意外に少ない、SDGsの17の目標ごとにシンプルに章立てされた本です。

例えば「目標1 貧困をなくそう」には、「ひんこん」ってなに? / 日本の「ひんこん」/ 身近な「ひんこん」/ 世界の「ひんこん」/ 悲しい「ひんこん」/ 心の「ひんこん」のインデックスがあり、それぞれが1ページごとに、イラストと図解や数字と短い言葉の説明でまとめられています。

必要なこと、大切なことが端的にまとめられ、統一感のあるイラストと図、余白をもったデザインはすっきりしていてとっても見やすい。

まずは、基本を学びたい人には、この本がおすすめ。自分に身近な項目や、興味をもった項目から読んでもよいし、知って、理解するのにちょうどよいと思います。

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発売日 :2021年11月  著者、編集 :SDGsジャーナル 深井 宣光, 伊藤ハムスター  出版社 :KADOKAWA   ページ数 :160p

【小学校中学年から】クイズから知っていく「大人もしらない!?SDGsなぜなにクイズ図鑑」

おすすめ理由・・・クイズ形式なので、とっつきやすく、興味を持ちやすく、覚えやすい!

45問のクイズは、「1日200円未満で暮らす人は世界に何人いる?」「橋やトンネルの寿命って?」「石油はあと何年で:なくなる?」「読み書きができない大人は世界に何人いる?」「世界で一番女性の国会議員が多い国は?」「再生可能エネルギーは次のうちどれ?」など、多岐にわたり、SDGsは分野にとらわれず広い視点であることがわかります。

見開きのページに、問題と3択、そしてカラーで大きくポップな図解と説明。クイズはただ答えがあるだけでなく、解説を読んでいくと、何が問題で何をしなければならないのか、につながっていきます。

3章は、SDGsアイデア&アクションノート。家にいるとき、外出先で、買い物で、学校で、遊びながら、など、どこで何をしていても誰でもできるSDGsの一歩が提案されていて、小さなことでも一人一人が自分ごととしてやることが大切なんだと、伝えます。

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発売日: 2021年04月 著者: 笹谷 秀光 出版社: 宝島社 ページ数: 144p

【小学校中学年から】わが家はこれ!「12歳までに身につけたい SDGsの超きほん」

おすすめ理由・・・何が問題なのか、なぜそうなるのか、どういうことができるのかー学ぶだけでなくアクティブにとらえることができる

SDGsには17個の目標がありますが、決まっているのは目標だけ。目標にたどり着く方法は、それぞれにゆだねられています。まずは自分に何ができるのか考える、それが、SDGsの第一歩です。(中略)

何も興味が持てない、という人は、まずは「知る」ことから始めましょう。SDGsは、あなたたちが将来生きていく社会で、新しい常識となるはずの考え方がたくさんつまった「未来の教科書」でもあります。

ー本書「はじめに」より

5年生の子どもたちのところに、30年後の未来の自分からメッセージが届き、未来を変えるために何ができるか考えていくーという設定の漫画の間に、SDGsの17の目標がはさまれていきます。

目標ごとに、説明のページと考えてみようのページがあり、どちらも問題を多角的に示します。小学生にとって(おとなにとっても)初めて知ることばかりで、引き込まれます。現実を知り、我が家の2年生と4年生の娘たちもいろいろ感じたらしく、付箋を貼りながら熱心に読んでいました。

この本のいいな、と思うところは、SDGsの考えが漫画をはさんでひとつのストーリーのようになっているところ。目標ごとに説明されてはいるものの、すべては連なっていていることとして読むことができます。そして、「今、みんなが知って行動することが未来を変える」というメッセージが繰り返し語られるところ。

やる気になります!

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発売日 : 2021年07月 著者: 蟹江憲史  未来のキミのためシリーズ  出版社 :朝日新聞出版   ページ数 :128p

【小学校中学年から】SDGsの背景がわかる「こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかがわかる本」

おすすめ理由・・・SDGsが生まれた背景から、SDGsの内容まで。ほどよい情報量のSDGs新聞的な1冊。

今の世界は、貧困、差別、環境問題、戦争など、さまざまな問題・課題を抱えています。上国のほうが深刻な問題をより多く抱えているかもしれませんが、日本にも貧困や差別、環境問題はあるように、先進国にも問題がないわけではありません。

問題・課題を解決するためには、まずは世界にはどんな問題・課題があるのかを認識することが大切です。

ー本書「はじめに」より

この本は、3つの章に分かれています。第1章では、世界中にあるさまざまな問題について考えます。第2章では、SDGsとは何か、何を目指しているのかなどのことについて、第3章では、SDGsを自分ごととして考え、行動するヒントがあげられています。そして付録として、17の目標のひとつひとつの中身を説明します。

すべてのトピックスは、見開きごとになって、新聞のように興味をひくタイトルが付けられています。第1章にあげられたような問題がーSDGsにつながっていてーそこに自分がどう関わるのかーという流れで読み進めます。特に3章が特徴的。子どもにもわかりやすくて、興味深くて、おもしろい!

文字もそれほど多くなく、小学生が自分で読み切り、理解するのにちょうどよいボリュームにおさめられています。文章はわかりやすいですが、少し難しい言葉も使われています。

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発売日 :2020年07月  著者:バウンド, 秋山宏次郎  出版社 : カンゼン  ページ数 : 128p

【小学校高学年から】最新の内容を掲載「ニュースとマンガで今、一番知りたい!SDGs」(AERA with Kids学習BOOK)

おすすめ理由・・・2023刊行で最新情報がたくさん。日常の中で目にするニュースや言葉とSDGsとの結びつきがわかる

SDGsが対象としていることは非常に幅が広いですが、そうしたことをひとつひとつの疑問に答える形で解決していくのが、この本の特徴です。

「なぜ」「どうして」を考え、その先に「ではどうすればいいのか」というところまで考えすすめてください。

本書巻頭より

最初の10ページに「今知りたい!世界のSDGsニュース」というコーナーがあります。本編は9章に分かれていて、その中に64の Q & A があり、その問いにイラスト・図解・ニュースと多角的にアプローチしていきます。

大切な問いが、会話のように展開していて理解しやすく、QとAのあいだに、自分で考えて理解するヒントがあるのもよいなと思います。

温暖化、エネルギー問題、資源、エシカル消費、サステナブル、ジェンダー、世界パートナーシップ、平等、インフラ、カーボンニュートラル、etc・・・興味をひく最新のトピックが並び、子どもたちの「知りたい」力を引き出します。

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発売日:2023年04月 著者: 蟹江憲史  レーベル:AERA with Kids学習BOOK  出版社: 朝日新聞出版   ページ数:240p

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まだまだあるよ、おすすめSDGsの本

ー「数字でわかる!こどもSDGs」

上で紹介している「子どもSDGs」姉妹版で、もう少し大きい子向け。ー今の世界の現実を知らなければ、よりよい世界を目指すことはできない!というスローガンのもと、新型コロナが世界に与えた影響から始まり、暮らし、差別、格差、環境の「今」の現実を伝えていきます。見開きごとに提示されるそれは、きっと想像以上。具体的な数字と写真でしっかりと実感でき、どうにかしたいという気持ちになります。

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発売日 :2021年06月 著者:バウンド, 秋山宏次郎 出版社 :カンゼン ページ数 : 128p

ー「世界がぐっと近くなるSDGsとボクらをつなぐ本」

あの池上彰さんの監修。17項目ごとに、知るべきことが漫画と図解と説明でまとめられています。それぞれに「ぼくらにもできるSDGs」「教えて池上先生」というコラム付き。ひとつの項目内にいくつかのトピックスがあり、問題の一面だけでなく広く知ることができます。デザインがおしゃれで、くわしいけれどすっきりとまとまっています。少し大きい子向け。

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発売日: 2021年11月 著者/編集: 池上彰, モドロカ レーベル: 新時代の教養 出版社: 学研プラス ページ数: 128p

ー「ドラえもん探究ワールドスペシャル SDGsでつくるわたしたちの未来」

17の項目ごとに、つながりのあるドラえもんの漫画、それに説明が続きます。本の判型が小さめなので文字も小さく、ドラえもんと言っても低学年向けではありません。むしろそのトピックスと内容は端的ながらも中高生から大人の学びにも合うような気がします。

それにしても、科学、社会、自然、歴史、あのただ楽しんでいた漫画にこれだけのことが描かれていたなんて・・・ドラえもんは本当にすごい!!

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発売日: 2021年11月 著者/編集: 藤子・F・ 不二雄, 進学教室 浜学園 レーベル: ビッグ・コロタン 出版社:小学館 ページ数: 208p

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いかがでしたか?

紹介している各本のリンク先には、本の中身の画像が少し掲載されているものも多いので、見てみて、自分にぴったりの本を選んでください。

わたしが、これらの本で、SDGsを子どもと学んだときに、特に感動したのは誰一人取り残されない

という考えです。このひと言に、今と違う未来が見えました。そして、これは、誰もが関係がある、ということにもつながっているのだと思いました。

子どもたちには、SDGsの理念を自分のものにして、自分たちの未来をよいものにしていってほしいですね!

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↓ 蜜蝋ラップ、竹の歯ブラシ、へちまのスポンジなど、わが家も使っています♪

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