【絵本のこねた】地中のサンタハウス

サンタクロースの住まいといえば、コルヴァトゥントゥリ、または北極、またはグリーンランド?

いずれにしても、ログハウスのような作りのあたたかな家・・・と思うじゃないですか。

いえいえ、だあれも見たこのないサンタハウスですから。地中という可能性も、あるのです。

人間のところには、クリスマス・イブの夜にサンタクロースというおじいさんがプレゼントを持ってきてくれるらしい、という話しを聞いた、ぞうの国の子どもたち。サンタクロース に手紙を書きますが、返事はきません。それを知った、ぞうの国の王様ババールは、直接サンタクロース に頼むべく、サンタを探す旅に出ます。

ババールのお話って、他の絵本より、長いです。

本筋から、小さな物語が派生していき、その些細な余計な(?)ことにストーリーが宿るという、フランスらしい絵本。せっかちなおとなは「それいる?」と思うかもしれませんが、子どもたちは、そんな寄り道が大好きなんです。

ババールは、かなり紆余曲折がありながら、サンタクロースが「ボヘミヤのプリムネスト」にいることを突き止め、いろいろありながらそこにたどり着き、小人たちとすったもんだあった後に吹雪から逃れていたらドスンと落ちて・・・そこが、なんと、サンタクロースの住まい。

(地中、ということだけでもびっくりなのに、この、類を見ないアバウトさ。下のほうに室内の説明がきも書かれているのですが、これもまたアバウト!)

わたしは、この、地中のサンタハウスの断面図が、好きで好きでしかたありません。細かくみても・・・細かく見ようもなく・・・プレゼントの種類ごとに収納庫が分かれているみたいなのですが、全部、箱だし・・・子どもが描いたみたいな、そんな、夢にみていたままみたいな絵が最高です。

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著者:ジャン・ド・ブリュノフ 訳:矢川澄子 ぞうのババール  出版社:評論社

もうひとつ、この絵本のサンタクロースの姿も大好きなのですが、それはまた、こちらのページで。

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