【カレーの絵本】食欲そそるカレーの絵本 厳選7冊

暑くてぐったりしているときも、カレーのにおいであら不思議・・・たちまちおなかが空いてくる。

とり肉ぶた肉牛肉魚介
細かく刻んだり、ゴロリと切ったり
じっくり煮たり、さっと仕上げたり

家庭の味、給食の味、レストランの味

同じ料理でも、作る人が違えば全然違う、奥の深いカレーの世界。きっとあなた好みのカレーに出会える、よりすぐりのカレーの絵本のご紹介です。

カレーの絵本

 

シンプルがいちばん♪これぞ家庭の味「カレーライス」

今日のごはんは、カレーライス。材料は、お肉、たまねぎ、じゃがいも、にんじん。(そう、これは、あのなつかしのカレーライス!)

ぶつ切りのお肉をジャージャーいためて、大きく切った野菜もいれてジュージューいためて、水をたっぷりいれてから、ふたをして、さあ煮込みます。(ああ、これこそ、あのカレーライス!)

カレーのルーをお鍋にいれて、まだまだ煮込みます。クツクツクツ。できたかな、もうすこし。煮えたかな、もうすこし・・・

煮込めば煮込むほどおいしくなるって、お母さんが言ってた、あのカレーライス。ごはんにたっぷりかけて、トロトロで具がゴロゴロの、あのカレーライス。小さな野菜サラダが添えられて、銀の大きなスプーンで食べる、あのカレーライス。

工程もシンプルで、小さな子も、絵本の通りに作れそう。カレーって、はじめてのお料理にぴったりです。(2歳くらいから)

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著者:小西英子  幼児絵本シリーズ  出版社:福音館書店

ママとはひと味違う!作ってみよう「パパ・カレー」

今日のカレーは、パパが作る。パパ・カレーの材料は、牛肉、たまねぎ、じゃがいも、にんじん、しょうが、ニンニク、カレールウ。それから・・・バナナ!

牛肉は、豪華にゴロンゴロン角切り。野菜は、かたち色々。これが、パパ・カレー。

細かく切った香味野菜を炒めたら、おまたせしました、牛肉をジュ〜〜〜ッ、野菜もジュー。そしてそれを、いっぺんに水にいれる、それが、パパ・カレー。

ぐつぐつ、ぐつぐつ、しっかり煮込んで、ルーをとかして、最後につぶしたバナナをいれる。これが、パパ・カレー!

牛肉を大胆に使っちゃうところとか、材料を別々に炒めたり妙に手間がかかっているところとか、付け合わせの種類が多いところとか、ママとはひと味違います。

我が家でも、子どもたちの希望で、絵本の通りに作ってみましたが、きわめつけのバナナは、甘みととろみがついて好評♪  たまには、こんな味変もたのしいですね。(3歳くらいから)。

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著者:武田美穂  出版社: ほるぷ出版

カレーのにおいの伝染力「ぼくんちカレーライス」

街角の洋食屋さんの前で、夕暮れの帰り道で、漂ってくるカレーのにおい。かいだ途端に「あー、カレー食べたい」と思うでしょ。カレーの伝染力はすごいのです。

ママと買い物中のぼく。ふとカレーの看板が目にはいったら、カレーが食べたくなっちゃって、商店街で「今日ぼくんちカレーライス」って言ったら、お友だちもカレーが食べたくなっちゃって、カレー用の肉を買ったら肉屋さんもカレーが食べたくなっちゃって、レストランで聞いていたお客さんもカレーが食べたくなっちゃって、そしたらお店にいるみんなもカレーが食べたくなっちゃって、うちに帰ってママがカレーを作っていたらとなりのおばちゃんもカレーが食べたくなっちゃって、やがてカレーのにおいは風に乗って・・・

「今日ぼくんちカレーライス」の一言が、町中に広がる!とまらない!こんな料理、カレー以外にあるでしょうか?小さな町のあちこちで、いろんな人の物語が繰り広げられているのを見つけるのも、楽しいです。(4歳くらいから)

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著者:つちだのぶこ 出版社: 佼成出版社

元気になるスパイスカレー「ラージャのカレー」

暑い季節に食べるなら、やっぱりスパイスカレー!という方は、こちら。

ラージャは、南の島のカレー屋です。どんな材料でも、ぴったりのスパイスで、とびきりおいしいカレーに仕上げるラージャのカレー。暑さでぐったりしていても、じっくり辛さのしみこんだラージャのカレーを口にすると、たちまち元気になるのです。

おいしいだけでなく、大事な役目も果たします。朝、まだ涼しいうちから作り始めるラージャのカレーのにおいは、ジャングルを通って、川ではたらく人たちをはげまし、バザールの人たちを元気づけ、お茶をつんだり、畑をたがやす人たちにお昼を知らせ、やがて、においは風にのり、上へ上へ・・・

南の島の、熱い熱い空気の中を、のんびりと流れる時間が、そのまま描かれたような、絵本です。ラージャのカレーのにおいをまとい、人も、動物も、町もみんなとても、すてきな表情をしています。(4歳くらいから)

こちらでも紹介しています→https://kotori-ehon.com/kotoribunko/rajyacarry/

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著者:国松エリカ  出版社:偕成社

カレーをめぐるファンタジー「とっておきのカレー」

ここからは、ちょっとふしぎなカレーのお話。

ここは、ある山の中。雲を見下ろす山小屋から、今日も、おいしいカレーのにおいがしてきました。今夜の泊まり客のハイキングの子どもたちも、カレーライスに大はしゃぎ。それを、カレーを毎日作っている山小屋のおじさんがうれしそうにながめています。おじさんが、話しだします。「でも知ってる?カレーが大好きなのは、僕たちだけじゃないんだぜ。このあいだなんて・・・」

おじさんの語る、山小屋にカレーを食べにきた不思議なお客たちと、そのお客たちの置き土産で作った不思議なカレーの数々。どんどん謎めいてくるお客に、ミステリアスになっていくカレー。おじさんの話の最後に出てきたお客さんは・・・残していったものは・・・それを食べるのは・・・

カレーって、どんな具材も受け入れる、懐の深い食べものですよね。どこか昭和な空気の山小屋の何の変哲もないように見えるカレーライス から一変、だれも想像もつかない夢のようなカレーライスへ。可能性が無限大です。

そして、カレーをはさめば、どんなに不思議な出来事も受け入れられてしまう、不思議。(4歳くらいから)

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著者:きたじまごうき  出版社: 絵本塾出版

カレーはタネからなる?!「ひみつのカレーライス」

ある日、フミオの一家がカレーを食べていると、「かりっ」口の中から小さな黒い粒が出てきました。書斎にあった古い書物によると、カレーに入っていたそのどこか土鍋に似た粒は、カレーのたねらしい。フミオたちは、さっそく、その文献の通りにたねを埋め、歌い、踊り、大きなジョウロで水をやりました。すると、カレーの芽はぐんぐん成長し、やがてお皿の葉っぱがはえ、福神漬けの花が咲き、お釜とお鍋の実がみのり・・・

日本家屋に、なぜか和服の両親に、庭の犬小屋に、具材ゴロゴロのカレー(サイドメニューはミニサラダ)。色濃い昭和感を背景に、真面目に繰り広げられる摩訶不思議。カレーの木の成長に、そうきたか!とワクワク気分が盛り上がり、ご近所のみなさんと同様に出来立てカレーに吸い寄せられます。

ありえないのに、何もかも納得。これもカレーの持つ共通認識力、包容力のなせる技なのかもしれませんね。(4歳くらいから)

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著者:井上荒野, 田中清代  出版社: アリス館

あのとき、あの場所、あの自分「あのときのカレーライス」

お城のような家と美しい庭に、召使いが100人。見渡すかぎりのその向こうの向こうまで自分の土地であり、「まるで王様」と呼ばれる男がいました。その男は、昔はとても貧乏でした。とにかく働いて働いて、気がつくと店を持ち、街を持ち、もう働くなくても欲しいものは何でも手に入るようになっていたのです。おもしろそうなことは全部やりつくしてしまった男は、貧しい時に知らない老夫婦にご馳走になったカレーを思い出すようになりました。「ああ、あのときのカレーライスがたべたい。」

あのときのカレーライス。もちろん、どんな腕のいいコックを呼んでも、どんな高級な材料を使っても、その味にはなりません。取り憑かれたようにあのときのカレーを求めるうちに、何もかも失い、また貧乏になってしまった男は・・・

あのとき、あの場所、あの自分ーその全ての線が交わって生まれる「あの味」。

心の中で生き続けるあの味に再会する奇跡、それは、幸せなのか。いや、きっと、それは「味」を超えて大切なものなのかもしれない。最後にページを見ると、そう思います。(5歳くらいから)

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発売日 :2017年09月  著者:きむら ゆういち, 伊藤 秀男  講談社の創作絵本  出版社 : 講談社

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いかがでしたか?

絵本屋が、本当におもしろいカレーの絵本だけを集めました。

並ぶ表紙を見るだけで、お腹がすきそうな、カレーライスの絵本たち。きっと多くの人に共通するカレーへの想いが、どの絵本でも核となっていて、他の食べ物では代わりの効かない物語になっていますね。

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