自分から、「あそびましょ」と言えるのは、とっても気持ちがいいなあ、と思います。
でも、耳や気持ちを澄ませて、じっと、そっと、寄り添っていることも、すてきなコミニュケーションのひとつ。
静かにしていたって、心の中は、いっぱい、動いているもんね。
ほら、この女の子の表情!
ある、きもちのいい朝、女の子がはらっぱへ遊びにいきました。
草の上のバッタ、ひなたぼっこをしているカメ、お花をたべているうさぎと、出会う動物たちに次々と「あそびましょ」と声をかけますが、みんな逃げていってしまいます。
しょんぼりした女の子が池のほとりにすわっていると・・・
・ ・ ・
しずかに、そっと読む絵本です。
しずかに、そっと、くるくる変わるいきいきとした女の子の表情や、どこからでも女の子を見守るやさしいお日さまのひかりに、心地よく身を任せて。
すると・・
草が風に揺れる音や小鳥のさえずりが聞こえてきます。朝露にぬれた土のにおいや、春のお日さまのひかりも、感じられると思います。
本当に静かなお話ですが、思わず息を詰めてしまうほどの、ドキドキワクワクも、あるのです。
我が家の娘たちは、いつも、クスクス笑います。
まだ、やさしく、やわらかいおひさまと、白いワンピースが、初夏にぴったりの、絵本です。
【この本のこと】
「わたしとあそんで」
マリー・ホール・エッツ 作 与田準一 訳
福音館書店
【だれにおすすめ?】
読んであげるなら、3歳くらいから。
文章は少ないですが、しずかに広がる世界はとても豊かで、年上の子でも、満足できます。
この表紙が、大好きです。
わたしとあそんで /福音館書店/マリ-・ホ-ル・エッツ
posted with カエレバ
コメント