つくし

自然がいっぱいの鎌倉でも、気にしていないと、なかなか出会わないのがつくしです。

春本番のすこし前。

春の草花に先駆けて・・・

そして、期間もみじかいので、うかうかしていると、わさわさはえているスギナを目にしてはじめて、ああ、見過ごした!と気づくことも。

子どものころは、近くの公園にもはえていて、はかまの継ぎ目を途中でぬいて、どこできれてるか、なんて当てっこをしたり、身近な植物だったのですけどね。

つくしの1年が、土の中のようすと共に、とてもわかりやすく描かれています。

それによると、つくしとスギナは地下茎でつながっていて、つくしが胞子を飛ばして枯れると、スギナが伸びて、また来年のつくしを育てるためにおひさまの光りを根っこに集めるんだって。

なるほど!

知的好奇心も満たしてくれる、自然の中の、ものがたり。

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そういえば、わらべうたで、「つくしだれのこすぎなのこ〜」ってあるのは、このことですね。

つくしはつんつんでるもんだ、わらびは笑ってでるもんだ♪
つくぼんじょ、つくぼんじょ♪

全国にいろいろな、つくしのわらべうたがあることからも、つくしがいかに親しまれてきたかが、わかります。

 

【この本のこと】

「つくし」
甲斐信枝 作 福音館書店

【だれにおすすめ?】

読んであげるなら、4、5歳から。

かがくのとものシリーズの1冊で、このシリーズはどれも身近なものをいろいろな角度から見せ、好奇心の扉を開いてくれます。

こんなに薄い本なのに、おとなの知的好奇心も満たします。

作者の甲斐さんは、植物の絵本をたくさん描いていて、どれも本当に素晴らしい。

この絵本では、とくに地面の中の様子がわかるところがわかりやすく圧巻で、字の読めない子が眺めるだけでも、たのしいです。

 

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