きかんぼの ちいちゃいいもうとは、クリスマスがちかづいてくるととてもよろこびました。
なぜかというと、いもうとは、プラムのプディングや しちめんちょうや、「ぱん!」とはじけるクラッカーや、ひいらぎや、きれいにかざりつけたおみせや クリスマスのいきいきしたようすが だいすきだったからです。
「きかんぼのちいちゃないもうと」より
ツリーには、飾り玉もさげなくてはなりません。ルビーの赤、エメラルドの緑、金色など、宝石の色にかがやく飾り玉です。そこで飾り玉をいくつかと、小さな銀色のクラッカー1箱と、銀色の星をひとつ買いました。
「クリスマス人形のねがい」より
クリスマスの絵本や物語を読んでいると、ときどき出てくる「クラッカー」。
そして、これまたときどき目にする、大きいキャンディーのような形の包み。あるときはツリーにさがり、あるときはプレゼントとして靴下にはいり、あるときはパーティーのテーブルに並んでいる、あれ。
それがこれ、というのことがわかったのは、17年前に「名作に描かれたクリスマス」という本が出版された時で、この本にはいろいろ学びましたけれど、特にこの発見には興奮しました。
あの、ゴッテンの「人形の家」のことりさんの”クラッカーにはいっていたおもちゃ”というのが、このことだったとは!!
当時、東京で絵本屋をひらいていたのですが、すぐにインターネットで探して、海外からたくさん取り寄せました。
食事がおわったら、クラッカーをならしましょう。
クラッカーの中には、紙のぼうしやなぞなぞ、ためになる言葉、それから小さなおもちゃがはいっています。
なにがでるかはお楽しみ。さあ、りょうはしをひっぱりますよ・・・パンッ!
「クリスマスってなあに?」より
筒の両側を思いっきりひっぱると、「パン!」となって、小さなものが出てきます。
中に入っているのは、だいたい、ほんとうにささやかなもの(小さなプラスチックのおもちゃとか、チャームとか)。それに、紙の王冠と、だいたいはいっているのは、ジョークの書かれた紙・・・笑
それぞれに別々の小さな笛と楽譜がはいっていて、みんなで合わせて吹くとクリスマスソングになる、というのもあって、あれは、楽しかったな♪
今は、ちょっと高価ですが、もっと手軽に手に入るみたいですね。(スナップなし、ぱん!となる火薬のはいっていないものが多いのかな)
トイレットペーパーの芯を使って、手作りする方法も、調べると出てきます。
12月1日に紹介した「ウィンストンとクリスマスのおとしもの」にも、作り方が書かれています。
今年のクリスマスは、クリスマス・クラッカーを子どもと一緒に絵本の中で探して、おうちのパーティでも楽しむ・・・なんていかがでしょう?
紹介した本
この中の1話がクリスマスの話で、タイトルは「サンタ・クロースなんて だいきらい」。きかんぼのちいちゃないもうと、サンタクロースのことを”いやなじいさん”って呼んでいるんですよ・・・!
子どものいないジョーンズさんの奥さんが、不思議な予感に導かれて久しぶりに用意したクリスマスツリー。これが、のちに、孤児のアイビーを迎えるきっかけになります。
この愛らしい表紙を開くと、大切なことから楽しいことまで、クリスマスのことが何もかも!書かれています。家族でクリスマスを過ごすのに、子どもと一緒にぜひ読みたい絵本。
写真は、「さむがりやのサンタ」のテーブルの上、「グレイラビット」の靴下の中、「こねこのみつけたクリスマス」のプレゼントの山の中、いろんなツリーの飾りなど・・・他にもあちこちで見つかるので、探してみてくださいね♪
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