【12月4日】クリスマスツリーを自分で飾る

クリスマスの日、おおきな部屋のとびらが、とうとうあいた。

ぼくたちは、しずかにはいっていく。クリスマスツリーがかがやいている。部屋をてらしているのは、おだやかなろうそくのあかりだけ。

「ぼくの村のクリスマス」より

広間の扉がひらき、子どもたちが目を輝かせてツリーにかけよるーそんな場面は、クリスマスの童話の定番「もみの木」や「クルミ割り人形」にも描かれています。

大人たちがこっそりと飾り付けをして、子どもたちは観客よろしく、それを楽しみに待つ。天井に届くほどの立派なツリーに本物のキャンドルの飾っていた時代には、それはおとなの仕事だったのかもしれません。

クリスマスツリーの絵本

わたしが子どもの頃は、クリスマスはツリーの飾りつけから始まりました。

あの、THE 昭和のちょっとスカスカのツリーを押し入れから出してもらって、オーナメントのはいった箱をあけるときのワクワク。一年ぶりに再会するモールのサンタやろうそく、金銀のふさふさなどを妹と取り合うようにして飾りました。

もみのきに かざりを つけるのは おおしごと。だれにでも できるわけでは ありません。

「エリーちゃんのクリスマス」より

そう、クリスマスツリーの飾りつけは、とってもやりがいのある仕事。なんといっても、ツリーはクリスマスのシンボルですから、それぞれの家の伝統(それがどんなに浅くても!)に従って、立派に仕上げなければいけないのです。

クリスマスツリーが ひとつ あると、まわりの みんなが しあわせになるね。

「いろいろクリスマスツリー」より

そして、それがどんな大きさのどんなツリーでも、心を込めて用意されたツリーが部屋にあると、とても安らかで心うれしくなるのです。

いつかはね・・・・クリスマスツリーだって すきなように かざらせてもらう。

「いつかはきっと・・・」より

女の子の成長のみなもと、尽きない「いつかきっと」の想いの最後を飾るのにもふさわしいくらい、特別なことなんです。クリスマスツリーをかざるって。

好きなように、自由にー飼い犬のブルドッグだろうとヘビだろうとソーセージだろうとー飾られたツリー。こういうのもいいね、たしかに一度やってみたいかも♪

みなさんのおうちでは、どんなふうに、クリスマスツリーを飾りつけているのかな?

紹介した本

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発売日:2000年11月  著者,訳者:ホフマン, 上田 真而子  レーベル: 岩波少年文庫075  出版社:岩波書店   ページ数 :176p
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発売日:2005年12月  著者:エルンスト・テーオドール・アマデーウス・, リスベス・ツヴェルガー 出版社:BL出版 ページ数:25P

くるみ割り人形は、絵本もたくさん出ていますが、だいたいはストーリーの華やかな一部分を切り取ったもの。でも、この物語の面白さは光と影、通して読んでほしいところですが、子どもには少しむずかしいです。

子どもと読むなら、ツヴェルガーの「くるみ割り人形」(BL出版)はどうでしょう?抄訳ながらほぼ原作の章立て通りで、元の物語の雰囲気が楽しめます。しかも、CD付き♪

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発売日: 1984年12月  著者: ハンス・クリスチャン・アンデルセン, スベン・オットー  出版社 :ほるぷ出版

このお話も、いろんな画家が絵をつけていて、それぞれの楽しみがありますが、アンデルセンと同じデンマーク出身のスベン・オットーのこの絵本の誠実さが私は好きです。でも、版元品切れですね・・・

どんなふうに飾る?かわいいクリスマスツリーの絵本、3冊
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↑最後の3冊を紹介している「どんなふうに飾る?かわいいクリスマスツリーの絵本、3冊」のページはこちらから♪

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著者:メアリー・チャルマーズ 訳:おびかゆうこ   出版社:福音館書店
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発売日:2019年11月  著者:おおでゆかこ  出版社:アリス館 ページ数:32P
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発売日:1982年11月  著者:シャーロット・ゾロトウ, アーノルド・ローベル  出版社:ほるぷ出版

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