【12月6日】赤い手ぶくろの魅力

クリスマスは、赤。

赤はキリスト教で神の愛、殉教を表す色と言われていて、そこからクリスマスカラーとなっているそう。クリスマス以前から祝われていた北欧のユールのお祭りで飾られていたとか、バイキング時代に神様への捧げ物として木にさげていたとか、ドイツのクリスマス劇で使われていた・・・とかということで、クリスマスと関係の深いりんごも赤。

サンタクロースの服も赤、ですが、これは、クリスマスカラーであることに加えて、コカコーラの影響も大きいというのが通説(→*)。昔のイラストをみると、サンタさんはもっと自由な服を着ています。

↑ 手前、なぜかうちにある「Santa Claus paper dolls in full color」という、セントニコラス時代からのサンタさんの服装が着せ替えになっている・・・という謎の本・笑

いろいろな意味があるクリスマスカラーですが、シンプルに、常緑樹の深い緑色によく似合うのはやっぱり赤。

それに、寒くて暗い冬には赤が映えるし、元気がでます。

あかいてぶくろ

いつも地味な服ばかりの私の、手ぶくろも赤。

赤い手ぶくろには、それ自体が、どこか物語を秘めているような存在感があって惹かれます。

赤い手ぶくろのお話しといえば、ロシアのアニメーション「ミトン」や、赤い手ぶくろをなくしてしまったふたごの男の子のところに、赤い手ぶくろが次々に届けられる「てぶくろがいっぱい」が大好きでしたが、去年、この絵本に出会ってしまいました・・・

いつも一緒にちびちゃんの手をあたためていた、赤い手ぶくろの片っぽが、ある日雪道に落っこちてしまいます。そして、その日から、右の手ぶくろと左の手ぶくろは、別のときを進みます。

手ぶくろ、ちびちゃん、動物たち。それぞれに流れる時間と気持ちが、ひととき交わったり、離れたり、感じたり、思い出したり、すれ違ったり。そうして続いていく、その長いときの途中を垣間見るような物語。

表紙の、きれいに揃った編み目のひとつひとつふっくらと描かれた赤い手ぶくろ。ただそこにあるだけなのに、耳を傾けたくなるような。子どもからおとなまで、みんなに贈りたいくらい好きな絵本。

あかいてぶくろ 林木林 文・岡田千晶 絵
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著者:林木林, 岡田千晶  出版社:小峰書店

それにしても、どんなに気をつけていても、なくしちゃうんだよな・・・手ぶくろの片っぽ。今年は、気をつけよー

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