パンパカパーン!
今年も、残すところあとわずかになり、あの恒例のランキングの発表の日がやってまいりました。
今年もまた、何冊ものクリスマス絵本が出版・復刊され、本棚に並ぶ錚々たる顔ぶれに仲間入りをしています。
その新しい絵本から、または長く積んである本の山から発掘され、あの、不動のトップ3の座を脅かすサンタさんは、いるのでしょうか?!
では、はっぴょーします!!
1位 エリーちゃんのクリスマス
今年も、強かった!
2009年に日本で出版されて以来、不動のナンバーワンのかわいさ。というよりも、このサンタさん の登場で、かわいいサンタさんという概念が生まれたのです。
今まで思い描いていたサンタさんとは、何もかもが違う。
にこにこした顔はおじいちゃんで、確かにサンタさんなのに、妖精のようでもあり。体型、服装、靴、帽子、帽子の飾り、どこをとっても完璧なかわいさ。森の中を向こうから歩いてくる、という登場の仕方、ふくらんだ袋の中から出てくるお星さま、この素朴さに太刀打ちできるサンタさんは、やっぱりいません。
2位 まりーちゃんのくりすます
こちらも、変わらず。3位との差はわずかながらも、審査員長が20年以上携帯電話の待受画面に使うほど、フランソワーズの絵が好きなことが影響して、今年も順位をゆずりませんでした。
まりーちゃんの絵本に出てくるサンタさんは、フランス風。ロバに乗って、ロングコートを着て、木靴にプレゼントをいれます。プレゼントは、袋ではなくて、背負えるかごにはいっているのもおしゃれです。
この、リュックタイプのかごのスタイルは、よくあるものなのか・・・調べたら、昔のクリスマスカードのサンタクロースに似た姿のサンタさんがチラホラ。そういえば、ハンガリーの「サンタクロースとぎんのくま」のサンタさんも似たのを背負っていたはず。実用的でいいですよね。
特に好きなのは、見開きで描かれる、クリスマスイブの夜に、まりーちゃんの家にロバをひいてむかう様子。木も星も家もサンタさんも何もかも、ケーキの上の砂糖菓子みたい。ロバの背中のかごの中身が、カラフルな棒みたいになっているのも、なんだかよいです。
3位 ババールとサンタクロース
娘たちにとっては、このサンタさん、いやサンタワールド自体がかわいさ・・・楽しさナンバーワン。この絵本を読み聞かせると、ワイワイがやがやにぎやかになります。
たしかに、登場の仕方、その姿、キャラクター、家の場所や間取り、何もかもが予想外。全身タイツのような小人の襲撃にびっくりしていると、次に出てくるのがフランス式(まりーちゃんとそっくりの)でめっちゃやさしくておおらかなサンタさん。このフォルムがすごくかわいい!ハンモックで寝ているところをこっそり見ると・・・頭が!
あ、そういえば、サンタさん自体は袋を持っているけれど、サンタ道具をもらってぞうの国のサンタさんになったババールが背負っているのは・・・かご。こういうこと(→*)の名残なのかなあ。
特別賞 天使のクリスマス
見た目のかわいいとは違うので、ランクインはできませんでしたが、このサンタさんの豊かな表情からくるかわいさは、特別賞にあたいします。
フード付きのコートという、イギリス風のいでたちのサンタさん。コマ割りで文字のない絵本で、言葉の代わりに細やか絵でストーリーを綴ります。天使とサンタクロースの、一挙手一投足、丁寧に描かれる表情は、まるでアニメーションを見ているみたい。
プレゼントを落っことして、女の子が起きそうになったくだりの、サンタさんが最高。人間味があって、かわいいです。
新人賞 クリスマスのおとしもの
サンタさんではないのですが、ある場面でかわいさに笑ってしまったので、今年出版された絵本からも1冊選ばせてもらいました。
バケツ、きのみ、赤い帽子・・・落っことしたのは誰だろう?と、いうシンプルな展開の小さい子向けの絵本なのですが、天使の落としものが・・・この1場面だけで、手元に置きたくなってしまった。こういうつっこみたくなる天然なかわいさ、好きです。
いかがでしたか?
それぞれのサンタさんの姿が気になった方は、ぜひ、読んでみてくださいね♪
選考に選考を重ねて一生懸命に選びましたが、去年と、いやこの10年以上変わらないラインナップとなりました。
来年は、この牙城を崩すサンタさんが、現れるのでしょうか・・・!
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