マーガレットとクリスマスのおくりもの

 

マーガレットは、サンタクロースにあこがれる、女の子。

クリスマスが近づくと、森や湖で
かわいい木の実やきれいな葉っぱをあつめて、
きれいに包んで近所のひとに贈り物をします。

ほんもののサンタクロースになりたいな・・・

そんなある日、クリスマスのまえの朝、
留守番中のマーガレットのもとをふしぎなお客が訪ねてきます。
その、ちいさなくるみ割り人形は、マーガレットを
サンタクロースとして迎えにきたと、いうのです。

白く、どこまでも広い、空気の澄みわたった、作者独特の世界。

プロローグでかけられた魔法は、
めっくっても、めくってもとけず、
物語のさいごまで、運んでくれます。

・   ・   ・

年を重ねるごとに知っていった、「だれかのために」。

けれど、まだ幼さの残るマーガレットは、
もう、人をよろこばせるよろこびを、知っていました。

喜ばせる喜び。

それが、わたしたちが誰かのサンタクロースになるための
クリスマスのたのしみが、とぎれることなく続いていくための
必要な条件なのだと、思います。

・     ・     ・

【この本のこと】

「マーガレットとクリスマスのおくりもの」
植田真 作 あかね書房

【だれにおすすめ?】

読んであげるなら、5、6歳から

ですが、それより、
自分で読める小学生や中学生の子に
ぜひ読んでみてもらいたいです。

プロローグからしあわせなラストまでの流れは
鮮やかで、絵と文章のバランスも見事。

1編の小説のような読み心地です。

絵本を卒業していても、
こんなおとなっぽい素敵なものなら
きっと手にしてくれると思います。

 



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