この数年、ローベルやウンゲラー、キーツ、ワイスガードなど、往年の絵本ファンのよろこぶ顔ぶれの作家や、オーランドやおばけのジョージーシリーズなど、古きよき絵本の刊行が多い、好学社さんの、春の復刊2冊。
・ ・ ・
小さな男の子が、庭で出会う動物たちのまねっこをして遊ぶ「あるあさ、ぼくは・・・」
「わたしとあそんで」のように、白黒のページの穏やかなやりとりの中に、自然の音やにおい、生き物たちの息遣いを間近に感じ、静かにこころが踊ります。
そして、「もりのなか」のように、お父さんに呼ばれて「ぼく」の世界がクリアーになる終わり方も好きで、何度も読んでしまいます。
「7ひきのこうさぎ」は、クーニーの愛らしい数え歌の絵本。
春の野原をお散歩しながら、なかよしのカエルの家にむかう、7ひきのこうさぎ。ところが、1匹、また1匹と眠くなり、その度に途中のモグラのトンネルへ戻って、モグラのベッドを借りて眠ります。とうとう、最後の1匹まで、眠たくなって・・・
手のひらのサイズも、野花の飾り模様も、なんとも長閑な展開も、何もかもが愛らしい1冊です。
好学社さんのHPは、こちら http://www.kogakusha.com/
・ ・ ・
ところで、好学社さんから刊行されている、おばけのジョージーシリーズ。
わたしも子どもの頃好きで、わが子たちもよく読んだその1作目の「おばけのジョージー」が、この春福音館書店から復刊されています。限定復刊ですが、ネットでもまだ購入できそうなので、お探しの方は、今のうちに!