「とてもおいしかった。」と、パディントンは、ひげについたクリームをなめながらいいました。「でも、クリスマスプディングに骨がはいっていなかったらもっとよかった。」 ー中略
「あら、どうしましょう!」と、バードさんがさけびました。「あの六ペンス銀貨だわ!わたし、クリスマスプディングには、かならず何か銀のものをいれることにしているんです。」
「パディントンのクリスマス」より
クリスマスの絵本や物語を読んでいると、とにかく出てくる、「クリスマス・プディング」。
言葉で出てこなくても、絵の中に描かれている、丸くて茶色くてひいらぎが飾ってあったりする、あれ。あれです。
私も、子どもの頃から、ずっと気になっていました。謎が深まったのが、10代の時に読んだフィリッパ・ピアスの「こわがっているのはだあれ?」という短編集で、それまでなんとなく「プリンみたいなものなの?」と思っていたのが、ずいぶん保存のきくものだとわかったものの、くっきりとした影の不気味な物語の中の、古びて真っ黒なものが印象に残って・・・
その後、生地をかき回しながら願い事をするらしい、銀貨をかくすらしい、など、少しずつ実態を垣間見るものの、なんかピンとこない。
10年以上前に、カルディで見つけて食べてみたけど、むむむ・・・どうも、物語の中で、みんなが楽しみに用意して食べているものとは、思えない。
と、いうわけで、ずっと心のどこかに引っかかっていたクリスマス・プディング。ミンスパイを取り寄せるんだったら、ちゃんと美味しそうなクリスマス・プディングも食べてみよう!ということに、なったのです。
ジャーン♪
上にさすヒイラギを庭に取りに行くのを面倒くさがり・・・ブランデーがついていたのだけど、説明書を読まずにプディングにかけて火をつけようとして、失敗。(スプーンにブランデーをそそいで、そこに火をつけて振りかけるらしい)
ブランデーを火で飛ばせなかったし、温めたらミンスパイ以上に外国の香りがしたので、子どもたち食べられるかなー?と思ったけれど、「すごくおいしい!!」って。こちらのお店から取り寄せたのですが、サイズもちょうどよく、本当においしかったです。
シュトーレンはふえたけれど、手作りのミンスパイやクリスマスプディングが売っているお店が近所にあったら素敵すぎる。
クリスマスの楽しみが、またふえた♪今度は、ちゃんとヒイラギも用意して、火をつけたいな。
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クリスマスに食べてみたかったお菓子、もうひとつあるんです。
絵本の中で、誰もが見たことのある、あれ!
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