庭にほったらかしの植木鉢。
公園のすみっこ。
手をつないで歩く、いつもの道。
子どもたちは、どこにどんな花があるかよく知っていて、見かけるたびに足を止め、しゃがみこんで、手を差しだします。
野の草花は、都会でも田舎でも、今も昔も、いつでも変わらない、素晴らしい遊び友だちです。
だれよりも先に、季節の移るのに気がつき、最初はそっと顔をだし、それから、いつの間にか元気いっぱいに広がる、野の草花。
どんなに小さな草花にも、名前があって、由来があって、仲間がいて、それぞれの暮し方があって、それに合った体の作りがあって・・・
どこでもみかけて、その姿や名前はよく知っている、昔なじみの草花たちと、もっと仲よくなれる絵本です。
本を開くと、見開きに、よく知った顔。
その種類、特徴だけでなく、図鑑には載っていない「えほん」ならではの、豆知識や、遊び方・・・食卓でのたのしみかたも、たくさん紹介されているのも、うれしいところ。
とてもやわらかで可愛らしいイラストは、写真以上に親しみやすく、小さな小さな種や、花びらの裏、葉の先まで、細やかな特徴を愛しみをもって紹介します。
すみれずもうって、どんなあそびかな、
はこべのふりかけ?!
5枚にみえるけど、1枚だけの花びらのこと、種のつき方、
わすれなぐさの伝説、たんぽぽコーヒーの作り方、
からすのえんどうの豆ごはん、はるじおんのお薬、
れんげそうの英語の名前、へびいちごのリース・・・
母になり、つかの間にもらった、子どものと過ごす時間を通して見る、いつもの、当たり前の、世界。
もっともっと楽しむために、お母さんも、仲よくなろう♪
目次・・・・・・・・・・・・・・・・・・
すみれ、はこべ、なずな、ははこぐさ、きゅうりぐさ、たんぽぽ、からすのえんどう、おおいぬのふぐり、ひめうず、むらさきごけ、むらさきけまん、へびいちご、くさいちご、れんげそう、しろつめくさ、のびる、はるじおん、きんぽうげ、おどりこそう、ながみひなげし、にわぜきしょうのいばら、どくだみ、ねじばな、いぬだて、げんのしょうこ、かたばみ、えのころぐさ
【この本のこと】
「野の花えほん 春と夏の花」
前田まゆみ 著
あすなろ書房
【だれにおすすめ?】
読んであげる本、ではないです。
自分で読むなら、小学校中学年くらいから。
それ以前でも、お母さんと一緒に読んだり、お母さんがたっぷり楽しんで、その楽しさを子どもと共有し、伝えたり。
野の草花(雑草、という人もいます)は、どんな場所にでもある、自然。
そんな草花に関する本は、子育ての必需品です。
草花の絵本、こちらにも特集しています
↓
【草花の絵本】親子で身近な草花となかよくなる本 vol.1 絵本編
親子で身近な草花となかよくなる本 vol.2 案内書編
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