【キャンプの絵本】家族みんなで読みたい絵本4冊+ 大きな子とキャンプを楽しむための本

子どもが生まれてから始めたキャンプも、年数を重ね、今では家族のお出かけの定番になりました。のんびり気ままな家族のキャンプも、ワイワイにぎやかでラクチンな友だちキャンプも、どちらも好き。

海、川、森、山、いろんな自然の中で、朝から晩まで自由!やりたいことがなんでもできるキャンプは、それ自体が最高の遊び。おとなは、おいしいものを食べながら、おしゃべりしながら、のんびり飲めるのが至福です。

行く前からワクワク気分を盛り上げるキャンプの絵本と、少し大きくなった子どもたちをさらなるアウトドアの魅力に誘う本をご紹介します。

キャンプの絵本

失敗したり、学んだり「くんちゃんのもりのキャンプ」

いとこのアレックと、森にキャンプに出かけたくんちゃんは、はじめて両親から離れ、わくわくでいっぱい。いつもの好奇心で、出会う動物たちに、次々と声をかけていきます。

「くさや きぎれを はこんで、なにを しているの?」「どうやったら みずのうえに うかんでいられるの?」

やがて、キャンプにちょうどいい、湖のほとりにつき、動物たちに教わったとおりに、ためしてみる、くんちゃんですが・・・

はじめての経験には、失敗もつきもの。見守ってくれる、頼もしい先輩がいれば、へっちゃらです。それに、帰り道を、間違えずに、家についたのは、くんちゃんの、子どもらしい好奇心のおかげなんですよ。(4歳くらいから)

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発売日:1983年  著者:ドロシー・マリノ, 間崎ルリ子  出版社:ペンギン社

わたしも自分でできる!「はじめてのキャンプ」

5歳くらいの女の子、なほちゃんが、大きな子たちにまざって自分たちだけ(付き添いのおとなが、ひとり)でキャンプにいくお話しです。

おもい荷物も、薪あつめも、「やっぱり、ちっちゃい子は・・・」と言われないように、たくましく、がんばる、なほちゃん。

はじめてのキャンプにワクワクし、ころんでも泣かずにがまん、大きな子より立派な薪を見つけ、自分たちで作ったごはんを食べて。どんどん、自信がみなぎっていく様子や、はじめて外で過ごす夜の胸の高鳴り、ひょっこり顔をだす不安・・・・キャンプの醍醐味がぎっしり。

すべての道具をみんなで分担し、大きなリュックに詰めて、えっちらおっちら。キャンプ場ではない川原で、椅子は石、薪集めから始める炊事方法もワイルドだし、三角テントもなつかしい昔ながらのキャンプで、便利な現代のキャンプよりもいっそう、非日常と達成感が伝わります。

みじかい文章に、たっぷりの絵で、小さな子からたのしめる、幼年童話です(4歳くらいから)

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発売日:1984年06月  著者:林明子   福音館創作童話シリーズ  出版社:福音館書店  ページ数:04p

ハプニングも楽しみのうち?!「ピヨピヨはじめてのキャンプ」

5ひきのやんちゃ兄弟に、マイペースでのんきなお父さんお母さんの、ほのぼのとしたひと騒動が人気のシリーズ。

キャンプにやってきた一家ですが、焚き木拾いを頼まれたピヨちゃんたちは、きのこに夢中になって、さっそく迷子。泣いているところを、河童の家族に助けられ・・・

山に住む河童家族のアウトドア術は、なかなか見事で、食料調達、調理、食器作りまでお手の物。他にも、キャンプで使える豆知識も散りばめられ、ゆるいだけでない、意外にやるなあの、キャンプ絵本です。(3歳くらいから)

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発売日:2014年04月  著者: 工藤 ノリコ  出版社: 佼成出版社   ページ数:28p

自然の中で過ごすということ「星空キャンプ」

誰もいない森の中の湖のほとりで、1週間キャンプをしている家族。息をのむほどきれいな水にカヌーを浮かべマス釣り、ガンの家族とのひなたぼっこ、少し足を伸ばした散歩、ハンモックで昼寝、キイチゴを摘んでジャム作り、イトトンボの幼虫の孵化、やってきた他の家族の子との出会い、ようやく釣り上げたマス、夜に聞こえる音・・・

鳥や魚、いろんないきものが、同じ空気を吸って、今一緒だってことーゴツゴツした大地のベッドの上で、それを感じる。ただ過ごすだけで、わかっていく。

ゆったりと時間の流れる、何もない、ぜいたくなキャンプ。子どもに体験させてあげたい、憧れです。(4歳くらいから)

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発売日:2016年05月  著者:村上 康成  講談社の創作絵本  出版社: 講談社  ページ数 :40p

残念ながら新版も現在(2022年)品切れ。とっても素敵な本なのになあ・・・



家族のキャンプをもっと楽しく「キャンプでしたい100のこと」

ごはん、遊び、昼寝、アクティビティ、焚き火・・・キャンプの楽しみは、人や家庭それぞれ。回数を重ねるうちに、楽しみかたが定まって落ちついて過ごせる一方、新しいチャレンジが減ってきませんか?

そんなときに、手にしたいのがこの1冊。この本では、食・遊び・ギア・技の4つの項目で、たくさんのイラストとともに100個のキャンプを楽しむアイディアが紹介されています。

鳥の声に耳を澄ましてみる、いつもの火おこしを違う方法やってみる、道具の可能性を広げてみる、最高の焼き芋に挑戦してみる・・・ほら、なんだか、次のキャンプが楽しみになるでしょう♪(おとな向け)

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発売日:2021年06月  著者/編集:フィグインク  出版社:西東社   ページ数 :20p

大きな子とキャンプを楽しむための本 3冊

親と一緒に無邪気になんでも楽しんでくれていた時が過ぎ。子どもたちは成長するにつれ忙しくなり、世界も広がり、家族でキャンプに行く予定を組むのも一苦労・・・

でも、自然の中には、大きくなったからこそできる楽しみもたくさんあり、そこに足を踏み入れれば、また新しいキャンプの魅力に気づいてくれるはずです。

そんな新しい扉をひらく本を3冊紹介します。

ロマンあふれる実用の書「冒険図鑑」

副題は「野外で生活するために」。見返しには、ずらりと、持ちものリスト。「はじめに」の文章は、ー冒険とは何だろう?文字通りの意味でいうと、危険を冒すこと。辞書の言葉を借りると、成功の確かでないことをあえてすることだ。ーという言葉ではじまり、いやがおうでも、気分が高まります。

はじめてキャンプにいく、というシュチュエーションのもとに、歩く、食べる、寝る、作って遊ぶ、動植物との出会い、危険との対応など・・・約500項目について、アウトドアに必要な知恵がつまっています。

たとえば、「寝る」の章では、テントについて書かれる前に、野宿の方法が詳しく解説され、眠れないときはぼーっとする、なんていうことまで指南してあり、これはもう、アウトドアではなく、冒険の書。

384ページ。究極の実用書であり、心おどる壮大な読み物でもあり、ロマンたっぷり。なれたキャンプも、特別なものになりそうな1冊です。

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発売日: 1985年06月  著者/編集:さとうち藍, 松岡達英  福音館の科学シリーズ  出版社 :福音館書店  発行形態 :単行本  ページ数:384p

ミッションをこなしてみよう「13歳までにやっておくべき50の冒険」

経験は人を成長させます。

経験は、どこでどんな生活をしていてもできますが、日常ではできない経験が目の前のあちこちに転がっている自然の中は、チャンスです。しかも、この本があれば、経験を自分で見つける必要もないのです。ページを開いて、そこに書かれているミッションに従ってみるだけ。

友だちを尾行したりおもちゃを分解したり、この本に書かれているのは、自然の中で行うことだけではありませんが、木登り、真っ暗な夜に歩く、キノコを見分けるなどは、キャンプやハイキングにでも出かけたときでないと、なかなかできません。

書き込み式になっているので、自分だけの冒険の書を完成させるのが楽しみになります。13歳過ぎても大丈夫。おとなもチャレンジしてみよう♪

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発売日: 2016年10月 著者:ピエルドメニコ・バッカラリオ, トンマーゾ・ペルチヴァーレ  出版社:太郎次郎社エディタス   ページ数:192p

いつかやってみたい!「生き物としての力を取り戻す50の自然体験」

こちらも、50の体験。そしてこちらの本は、野外での体験に特化しています。

感じる、見つける、意識を変える、食べる、身につける、作るの6つのチャプターに分かれ、33人のスペシャリストが誘う自然体験は、本格的。ネイチャーカラーパレットを作る、森の音を録る、毒キノコや冬芽を探す、公転を実感する、土の絵の具で描く、道草や紅葉を食べる、ナイフ一本で火をおこす、体を物差しにする、草で紐を綯う、ピンホールカメラを作って光と遊ぶ・・・・どれも、自分だけでは思いつかない、けれど知ればやってみたくなる、そんな50もの体験が並びます。

子どもが読むために書かれているのではないので、10代の子が自分で読んで実践するというより、親が一緒に読んでやってみましょう。おとなにとっても、長い時間をかけてひとつひとつチャレンジし、自分のものにしていきたいものばかりです。

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発売日: 2018年07月  著者/編集 : カシオ計算機株式会社, 株式会社Surface&Architecture  出版社 :オライリー・ジャパン  ページ数:208p

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いかがでしたか?

ここに紹介したキャンプの本とは別に、我が家のキャンプは本と切り離せません。親も子も自然の中でのんびりしながら、テントでゴロゴロしながら、本を読むのが至福。漫画だっていいんです。

本をお供に、ますます楽しいキャンプライフを♪

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