あたらしい年が、はじまりました。
この1年は、きっと、
たのしくて、平和で、あたたかで
笑ってばっかりの年になりますよ。
そう、思いませんか?
ー こどもたちは ベッドのなか。
「おやすみ」といって、目をとじる、じかん。
めをさまして「おはよう!」っていうと、
もう そのときが、あす。
あすは、こんなこえで はじまるよ。
「うあい、あかるい おひさまあ!
あさごはんが たべたいや!」
(本文より)
あすは、なんだって、できるんです。
なにをして遊ぶこともできるし
歌うことも。
シャボン玉がふわふわきえていくのを
見ることになるかもしれないし
今日より高くつみきがつめるし
なくしたおもちゃはみつかるし
あたらしい友だちができるし
けがだって、なおっちゃう。
朝から夜まで、ずっとにこにこ、わらっているかも。
つまり
あしたは、だれにだってきっと、いい日だっていうこと。
これって・・こう思えるって、
とっても、うれしいことだなあと、思います。
ー さあ きみの きょうという日と
あすという日のために、
キスを いっぱい あげよう。
ぜんぶ きみのために!
(本文より)
かがくような明日の讃歌を
まるごと抱きとめる、
カレン・ガンダーシーマー(ギュンダシャイマー)の
無邪気で繊細でかわいらしい絵も、おおきな魅力です。
【この本のこと】
「あすはきっと」
ドリス・シュワーリン 文
カレン・ガンダーシーマー 絵
木島始 訳
童話館出版
【だれにおすすめ?】
読んであげるなら、3歳くらいから。
ぽんぽんと軽やかに弾むように流れる文章が、たのしく、心地よく、読む年齢はあまり選ばないと思います。
とってもとっても、前向きになれる。元気になれる。
明日がくるのが、たのしみになる、そんなハッピーな絵本です。
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