りすでんわ

緊急事態宣言、外出自粛。
ものものしい言葉たち。

のんきで楽観的な性分につき、あれよあれよと、こんなことになってしまいまって、おどろいています。あんなに当たり前だった、「自由に会いたい人と会って話す」ことが、できなくなってしまうなんて。

こんな時こそ、みんなと会って、遊んだりおしゃべりしたりしたいのにね。できないとなると、さらに思いは募ります。

SNSにふれる時間が、ふえた日々。

りすでんわ

「町には、電話という便利なものがあるらしい」
ある日、森のりす会議で、議題になりました。

見たことのない電話を想像しながら、りすたちは、さっそく、作ってみることにしました。背の高いアケボノスギを電信柱にして、ツルを編んだ電線をからませて。それぞれの窓から家に通して、ねんどで作った電話機につないで・・・いよいよ開通です。

ある、月のきれいな夜。

りすの子は、おばあちゃんもきれいなお月さまをちゃんと見ているか、心配になり、電話がしたいと思いました。

でも、この電話、どうやっておはなしができるのでしょう。

考えたりすの子は、電線をつたってみることにしました。

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鎌倉にも、大きなりすがたくさんいて、木々をガサガサいわせるだけでなく、電線を歩いているのもよく見かけるのですが、それには、こんなわけがあったということなのは、初めて知りました。

時代が変わって、道具も変わって、でも、伝えたいとか、つながりたいとか、そういう気持ちには変わりがありません。

こんな時だからこそ、いつもと同じ、たわいないやりとりに、癒される。

つながっていこう。

 

【この本のこと】

「りすでんわ」

高橋和枝 作 白泉社

【だれにおすすめ?】

とっても短かく、小さな子に読んであげても、かわいいおはなしとして単純にたのしむこともできます。ただ、少し情緒的なので、どちらかというと、自分で読む絵本なのかな、とも思います。

おとなの人が、遠くに住む友だちや、離れ離れになってしまう人に贈るのにも、いいです。