もっともっとおおきなおなべ

晩ごはんのリクエストにも、スープがあがるようになってきました。人気は、ポタージュ。ポトプもシチューも、豚汁だって、おいしいおいしい。

おうちにあるもの、なんでもいれてオッケー。ことこと煮ればできあがりで、ポカポカあったまる。懐が深いですよね、スープって。

森はすっかり秋の色。かごいっぱいにきのこをつんだねずみくん、今日は、きのこのシチューです。グツグツ煮ながら味見して、塩を足して、味見。水を足して、また味見。そのうちに、ねずみくんの小さなおなべは、いっぱいになってしまいました。 

そこで、ねずみくんは、りすくんのうちに、おなべを借りに行きました。

りすくんの貸してくれたのは、おおきなおなべ。それに、おいしいくるみと栗もくれました。かりかりころんとおなべに足しているうちに、おおきなおなべもいっぱいに。そこで、ねずみくんとりすくんは、うさぎさんのうちに行き・・・

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よくあるお話のようで、こんなにワクワクするのは、ページいっぱいの秋と、おいしそうな秋の恵!

さいごにたどり着いたくまくんのうちの、もっともっともっとおおきなおなべを川原に持ち出せば、あったかい湯気にさそわれて、仲間もスープの具も、どんどんどんどんやってきます。

どいかやさんの丁寧な筆致で描かれる、ぬくもりのあるこざっぱりしたみんなのキッチンも素敵だけど、やっぱり自然の中で食べるごはんが、最高ですね。

 

【この本のこと】

「もっともっとおおきなおなべ」
寮美千子 文
どいかや 絵
フレーベル館

【だれにおすすめ?】

読んであげるなら、3歳くらいから。

小さな子もたのしめるくらいシンプルなお話なのに、小学生もよろこんでくれるのは、どいかやさんの絵のセンスのよさ、醸し出すやさしい世界の雰囲気に惹かれるからでしょうか。

秋の読み聞かせに、必携です。