夏前に、ばっさり髪を切りました。
とくに意味もなくなんとなく伸ばしっぱなしだったロングヘアーから、ショートボブにしたのですが、気分が晴れすぎて、感動すらしました。
たかが髪型、されど髪型。
なんとなくじゃなくて、そこにちゃんと「わたし」がいないとね。自由に、軽やかに、その時々の「わたし」がね。
おもしろい帽子をかぶった子。この子が、面と向かって、「わたしのかみがた」について話してくれます。
帽子をぬぐと、てっぺんのパーマのまわりに、ぐるぐると三つ編みが巻いてある、ちょっとおもしろい髪型。ほどくと長いふわふわパーマなのだけれど、こうやってぐるぐるにしているのにはワケがあるのです。
この髪型になる前は、短かったり、長かったり、いろんな色にしてみたり・・・髪型によって、雰囲気も心持ちもかわるんですよね。表情も、服装だって。
それから、あることがきっかけで今の髪型に向かっていったのだそうで、誰だって「ふふ。」ってなってしまう、そのかわいい秘密が、最後に明かされます。
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ああ、だめだだめだ。
なんとなくの髪型をして、めんどくさくて引っ詰めてばかりのわたし、もったいないことしてるな。活かしきれていないな。
「うっとうしい」を動機にしてちゃだめだな。頭のてっぺんで小鳥が暮らせるような、とは言わないまでも、今の「わたし」の髪型にしないと。
どうせすぐ伸びるし。もっと、自由に軽やかに。わたしらしいに向き合って、わたしやわたしの日々を愛しまないと。
あらためて、髪型から、はじめましょ♪
【この本のこと】
「わたしのかみがた」
樋勝朋巳 作 ブロンズ新社
デビュー作の「きょうはマラカスの日」から、唯一無二の空気を醸し出していた樋勝朋巳さん。最近では、小さい子向けの絵本も手がけていますが、独特の可笑しみや愛しみは変わりません。
「わたしのかみがた」と同じブロンズ新社からは、同じ判型で「あのこ」という絵本も出ていますが、これがまた、かわいいんだ・・・
どちらも、3歳は3歳の楽しみ方が、おとなはおとなの楽しみ方ができる絵本です。おとなのお友だちへの贈りものにも、おすすめです。
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