2冊並べた、「おやゆびひめ」
昔話の絵本も多く手がける、イギリスのバーナデットは、はなやかで愛らしく
アンデルセンと同じデンマーク出身のオットーは、作者の質実な雰囲気を映して
どちらか、本当に、迷うところです。
ちなみに、我が家にあるのは、バーナデット。
最後の場面の、野の花に囲まれて、ほのぼのハッピーな感じが好きなのだけど、逆に、全体的にかわいらしすぎて、影の部分が薄くなってしまう・・・
オットーの、花びらのボートの場面は、小さい頃、お話を聞いて、思い浮かべていた通りで、ほんとうにすてき。
・・・・
けれど、昔話や名作の絵本選びは、難しいなあと、あらためて思います。
絵がお話より先を行きすぎたり・・・
語りではなく、一つの場面がクローズアップされた絵を見ながら、子どもは、そのほかのイメージをどんな風に紡ぐのでしょう?
いろいろと、迷ってしまいますね。
・ ・ ・
【この本のこと】
「おやゆび姫」
アンデルセン 作 バーナデット・ワッツ 絵 大庭みな子 訳
西村書店
「おやゆびひめ」
アンデルセン 作 スベン・オットー 絵 乾 侑美子 訳
童話館出版
【だれにおすすめ?】
どちらも、原作に忠実に訳してあるので長く、ストーリーに起伏があり、言葉も易しくはないので、5、6歳くらいからになると思います。
小学生のひとり読みにもおすすめです。
我が家では、ひと晩では読み切れないので、場面展開に合わせて、2、3夜にわけて読んでいます。
名作童話を絵本で読むかどうかとは別に、小さな子にはどう与えるか、という問題もありますが、ことり文庫では、完訳が楽しめるようになるまで待ってもいいのでは?、とお伝えしています。
物語は、あらすじじゃ、たのしめないですもんね。
おやゆびひめ /童話館出版/ハンス・クリスチャン・アンデルセン
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おやゆび姫 /西村書店(新潟)/ハンス・クリスチャン・アンデルセン
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