ひとくちだってやるものか!「にくのくに」

肉好きの本音はこれ
「ひとくちだってやるものか!」

肉を分け合って食べたい肉好きなんて、いないのです。

ステーキ、トンカツ、チキン南蛮、ハンバーグ、生姜焼き、どれだって最初から最後まで完璧なバランスで食べきりたい。大皿に盛られた唐揚げだって、絶対に、誰よりもたくさん確保したい。肉野菜いためだったら、どうしても、肉が多いお皿をとりたい。

そういうものです。

この絵本は、本当にそれをよくわかっています。

上から読んでも下から読んでも「にくのくに」

ここではいろんな肉の王様が、お城をかまえて暮らしています。肉の王様はみんなえばりんぼ。我こそが一番だと言い張ります。

ローストビーフ王、カラアゲ王、ハンバーグ王、テリヤキチキン王、ソーセージ王にハム王、トンカツ王。自分が肉の中の肉だと譲らない王様たちは口々に言うのです。「おいしいおいしい、ひとくちだってやるものか!」

そんな中。どんな肉好きでも、これだけはみんなで食べたいと思わざるを得ない、あの肉の王様がゆっくりと口を開き・・・・

肉好きへの見事な理解。

ドーンと描かれる迫力の肉料理の絵の数々。

見返しは、まさかの、あれ。肉好きの憧れのあの紙。

肉好きのあの人に、よいお肉と一緒に、お歳暮で贈りたい。

歳とともに、肉が食べられなくなってきているこの頃だけれど、この絵本を読むと、いつまでも肉好きの自分でいたい、誰になんと言われようとこの精神を忘れたくない、と思います。肉好き必携の書。

created by Rinker
発売日:2020年02月  著者:はらぺこめがね  出版社:教育画劇   ページ数:32p

続編は、お妃様たちの、アレンジ料理持ち寄りランチ会です。

created by Rinker
発売日:2025年02月  著者:はらぺこめがね  出版社:教育画劇  ページ数:32p

・・・・・

タイトルとURLをコピーしました