りすとかえるのあめのたび

風たちがおどる、雨ふる森。

りすとかえるは、約束通り、船で旅に出かけました。「あめのひって すてきだね。こんな いいひに たびにいけるなんて!すばらしいと おもわない?」

雨音が楽しそうに唄う川を、ふたりはすすみます。そして、霧の中へ・・・

・ ・ ・

ブルーグレーのグラデーションが描く静かな森の中で、さざなみのようなふたりの気持ちの揺らぎが、浮かんでは消える。

うえだまことさんの紡ぐ空気が大好きです。絵と物語は切り離せなくて、そこから生まれる余白が、たまりません。

この絵本は続編ですが、前作に続き、長旅ならず!

けれど、ふたりにとっての旅って、何でしょう。一緒に旅に出たいと思う友だちがいて、旅のことを考える時間があって、旅について話ができて、いつでも旅に出る用意がある。

そして、お互いに自立して、世界を感じる余裕がある。

ゆたかな旅を感じられる物語です。

created by Rinker
発売日 :2022年06月  著者:うえだまこと  出版社 :BL出版  ページ数 : 32p
created by Rinker
発売日 : 2020年05月  著者:うえだ まこと  出版社 : BL出版   ページ数 : 32p

前作は、こちら。

いつか、本当の旅に出るのかな。

タイトルとURLをコピーしました