絵本をどうやって選べばいいかわからない、という声をよく聞きます。
たしかに、小さい子を連れて本屋に行っても、ゆっくり落ちついて選ぶことができないのは、わかります。
でも、我が子に絵本を選ぶのって、とってもたのしいんです。あれこれ想像して、考えて・・・読んであげるのと同じくらい、ワクワクします。なので、自分で選ばないのはもったいないです。
もちろん「よい絵本」「話題の絵本」もひとつの基準ですが、みんなが同じものを読むのではなく、各家庭に、そのおうちらしい絵本の棚があるほうが楽しいです。お友だちが遊びにきて、絵本の棚をみて「あー、なんかわかる!」と言ってもらえたら素敵です。
どうぞ、絵本選びをたのしんでください。
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その1 自由に選ぶ
絵本選びは、自由!
ただ、自由には、責任がつきまといます。
自由に絵本を選ぶためには、見る目を養うことが必要で、それには興味を持つことがいちばん。ぜひ、いろんな絵本を実際に手に取ってみてください。
食べものを選ぶように、心を作ってくれる絵本と向き合いましょう。
その2 どうやって選ぶ?
子どもが小さいうちは特に、親主体で選んでいいと思いますが、自分が好きなものと、子どもが好きなものが違う、ということがよくあります。
「好きなもの」ではなくて「一緒に楽しみたいもの」という視点で選んでみてはどうでしょうか。
ただ「おもしろい」「好きそう」だけではなく、絵本を通して、子どもと一緒にどんな景色が見たいか、どんな体験がしたいか、どんな時間を過ごしたいか・・・そんなことも考えて選ぶと、絵本の世界が豊かに広がると思います。
その3 その子に合わせる
本に書かれている年齢は、目安です。
評判がいい絵本がその子に合うかも、わかりません。
1年生が、どうしても「こぐまちゃん」の絵本が欲しいと言って、お母さんが買ってあげているのを見たことがあり、感動しました。
子どもを絵本に合わせるのではなく、その子に合わせて絵本を選んでください。
その4 季節を感じる絵本
季節で絵本を選ぶのおすすめです。
絵本の中の景色や体験が、実生活にも映り、季節をより楽しむことができると思います。
そして、何年も何年も、その季節が巡ってくるたびに繰り返し本棚から取り出される絵本は、家族の大切な思い出になっていきます。
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絵本のガイドブックも、たくさんでています。おとな目線で選んでいるものや、独特のテーマや視点で選んでいるものではなく、まずは、定番も多く載っている、子どもやその親のために選書されたオーソドックスなガイドブックがおすすめ。
ガイドを読んで、あれもいいなこれもいいなと、ワクワクをふくらませてから書店に行くと、楽しさも倍増です。
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いかがでしたか?
むずかしいことは何もなく、かんたんすぎて拍子抜けしたのではないでしょうか?
子どものことをいちばん知っていて、いちばん想っているのは、お父さんやお母さん。自信を持って我が子への絵本選びを楽しんでくださいね。