ー たった 一ぽんでも、木が あるのは いいなあ。
木には はっぱが ついている。
はっぱは なつじゅう、そよかぜの なかで、
ひゅる ひゅる ひゅるーっと、くちぶえを ふいているよ。
(本文より)
ふと口をついてでてきたような、素直で衒いのない言葉と、すーっとのびのびとした絵で、まっすぐに、さらさらと、木を讃えます。
木の讃歌・・というほど大げさではなく、だいすきな家族や友だちを紹介するように、心ゆくまで木のいいところをおしえてくれます。
木にはブランコがつけられるよ
はたけでひとやすみのときには、木にクワをたてかけるよ
あついとき、牛は木陰でじっとしているよ
et cetera・・・
はるも、なつも、あきも、ふゆも、ただ、手を広げながら、いつだってそこにあって、どんなときも、木はいいなあ・・って。
こんな風に、いろいろなものを楽しめたら、たのしいです。
クモはいいなぁ。
雨がふると、おうちがひかるよ。
とかね。
こんな風に、毎日毎日でも、おとなりにあるもののいろんな顔に、いいなあっておもえるのが、いいなあ。
【この本のこと】
「木はいいなあ」
ユードリイ 作
シーモント 絵
偕成社
【だれにおすすめ?】
1編の詩に絵をつけた絵本です。
文字も少なく、難しい言葉もなく、読んであげるなら、年齢はあまり選ばず、3歳くらいから、上は何歳でもたのしめます。
シンプルだからこそ、おとなも、子どもと同じようにたのしめます。
木には、癒し効果もありますね。
森林浴みたいに、気持ちい絵本です。
木はいいなあ /偕成社/J・M・ユ-ドリイ
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