世界一おいしいかぼちゃスープをつくる、なかよし3人、ねことりすとあひる。
森の中の小さな家に一緒に住み、毎日歌って、スープをのんで、愉快にくらす。
音楽を演奏するときは、ねこがバグパイプ、りすがバンジョー、ちいさいあひるが、歌をうたう。
かぼちゃスープをつくるときは、ねこがきりわけ、りすがかきまぜ、あひるが塩で、味つける。
ちゃんと役目がきまってて、けんかなんておこらない。
はずが・・
ある朝、あひるが思い立つ。「ぼくが スープを かきまぜる!」
そこからはじまる、大騒動。とうとう、あひるが家出した!おいしいかぼちゃスープ、どうなってしまうの?
歌うようにはずむ、テンポのいい言葉と、大きめの絵本からも、喜怒哀楽ごとあふれてきそうな、ほっかほかに元気がよく、見応えのある絵。
おいしいかぼちゃスープが、ページから飛び散る、とろーり、ぴちゃ、ぴちゃ!
・ ・ ・
ごはんがおいしくなる、絵本がたのしくなる、最高のスパイス。それは、わいわい、たのしく、にぎやかに。
家族や仲間と、かぼちゃスープが飲みたくなること、絵本がよみたくなること、それはもう、まちがいなしです。
【この本のこと】
「かぼちゃスープ」
ヘレン・クーパー 作
せなあいこ 訳
アスラン書房
【だれにおすすめ?】
読んであげるなら、4歳くらいから。
美味しそうなスープ、躍動感のある絵、リズムあるテキストは読んでいて楽しくて、子どもよりも夢中になってしまうお母さんも多いです。
動物たちは、友だち同士の設定ですが、兄弟のようでもあり、兄弟のいる子と読むと、それぞれの気持ちがよーくわかって感情移入しているのが伝わります。
ハロウィンの季節にもおすすめ。
続編に「こしょうできまり」「とびきりおいしいスープができた!」もあります。
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