「でも、いろいろほしいものがあるでしょう?」エルッキは、かんがえかんがえいいました。
お父さんは笑いました。「まあ、おまえもおとなになってみればわかるさ!それに、クリスマスは、プレゼントをもらうだけの日じゃない。イエスさまのお誕生日なんだよ。だから、だいじなのは、プレゼントをあげたいとおもう心なんだ。」
「とびきりすてきなクリスマス」より
わたしが、年を重ねながらゆっくりと知っていった、「よろこばれるよろこび」。それを、まだ小さいうちから知っていた女の子がいます。
サンタクロースにあこがれるその女の子 ーマーガレットは、クリスマスが近づくと、かわいい木の実や葉っぱを見つけてきては、ひとつひとつ紙で包み、近所の人にプレゼントをしています。けれど、忙しいおとなたちは、あまりかまってはくれません。
マーガレットは、思います。わたしがほんもののサンタクロースだったら、もっとみんなをよろこばせることができるのに・・・
クリスマスの前の朝、留守番中のマーガレットをくるみ割り人形が訪ねてきました。その人形にうながされ、サンタクロースとして森の動物たちに贈り物を届けるうちに、マーガレットに力がわいていきます。
そして、マーガレットの想いが結ばれるときがやってくるのです。
↑こちらでも紹介しています
「よろこばれるよろこび」。それが、サンタクロースだけに頼ることなく、クリスマスのたのしみがとぎれることなく続いていくための、必要な条件なのだと思います。
わたしは、ひとにクリスマス・プレゼントをあげて、よろこんでもらうのがすきです。それは、じぶんがプレゼントをもらうのとおなじくらい、たのしいんです。
「やかまし村の春・夏・秋・冬」より
パディントンは、何がいちばんよかったか、なかなか決められませんでした。おくりもの。クリスマスのごちそう、ゲーム、お茶 ーお茶には、バードさんがパディントンのために特別につくってくれた、マーマレード入りのバースデーケーキがでました。階段を半分ぐらい上がったところで、パディントンは段のすみに立ち止まり、何といっても、みんなにおくりものをあげたのがいちばんよかったと思いました。
「パディントンのクリスマス」より
あ、もうみんな、知っているみたいですね♪
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