【12月2日】信じるこころ

妖精は信じる人の心をかてにして

 生きていると聞いたことがあります。

「ようせいのゆりかご」訳者あとがき より

くもの巣のゆりかごで眠る、
妖精の女王さまの、赤ちゃん。

銀のうつくしい指ぬきを、
巣にもちかえってしまったネズミの家族。

ブナの木のお茶会に、
おめかしをしてでかける、小さな妖精。

ノアのはこぶねのおもちゃの
ゾウにのってみたかったこびと。

王さまへの贈りものを
掘り当てようとしているこびとたち。

かわいい歌をうたいながら、
夜の見張り番をしている、サクラの木の精。

そして、サンタクロースと、ほかのかざりたちのおかげで、すてきな友だちと出会うクリスマスツリーかざりの、ガラスの小鳥。

物語を紡ぐ名手エインワースのたくさんの物語の中から、ちいさいものたちを主人公にした短いお話だけで編まれた、物語集です。

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発売日:1993年02月  著者,訳者:ルース・エインズワース, 河本 祥子  レーベル :せかいのどうわシリーズ 出版社:岩波書店  ページ数: 94p

妖精もこびともサンタクロースも、世界中の不思議なことはみんな、信じることをやめたらなくなってしまうのです。

見たことがあるかどうか、より、ずっと大事なことが、あるのだと思います。

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エインズワースのクリスマスの物語は、絵本でも読むことができます。

わたしが子どもの頃から大好きで、今では子どもたち子どもそれを引き継いでくれている「ちいさなろば」の紹介はこちらにあります→https://kotori-ehon.com/kotoribunko/tisanaroba/

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発売日:2002年10月  著者,訳者:ルース・エインズワース, 石井桃子  レーベル:こどものとも絵本  出版社: 福音館書店   ページ数 :32p

2021年に出版された「こねこのウィンクルとクリスマスツリー」も、一度読んですぐ、親子でとりこになりました。

クリスマスツリーの興味津々のこねこのウィンクルが、お母さんにだめだと言われていたにもかかわらず、夜にこっそりツリーにのぼってしまいます。そこでツリー飾りの妖精のおにんぎょうとなかよくなり・・・

失敗しちゃうウィンクルも、助けてくれる妖精のお人形も、同じくらい半人前なのが可笑しくてかわいい。それにこの絵本は、エインズワースの物語だけでなく、挿絵もとてもいいのです。一見クラシカルで重厚なのに、表情豊かでユーモアがあって思わず笑っちゃう・・・物語にぴったりです。

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発売日:2021年10月  著者,訳者:ルース・エインズワース, 上條由美子  レーベル :日本傑作絵本シリーズ  出版社: 福音館書店  ページ数:40p

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