ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也さんの2冊目の絵本。
1冊目は、身の回りでよくみるものを、バラして、く「見立て」ていく絵本。ああなるほど、あれがこうなって・・・意外なものが、意外な組み合わせによって、そう見えてくる不思議。細かなところまで楽しめます。
あるものを別なものとして活用するのは、あの借り暮らしのアリエッティもやっていた小人界の常識ですが、その人間版といったところでしょうか。
そして、さらに絵本としておもしろくなったのが、この2作目。
お寿司に手足が生えて、サングラスをして歩いている・・・見立て的な勘のいい人なら、すぐにピンとくると思いますが、お寿司の服とは、そう寿司ネタ。
ハンガーにかかって陳列されている、マグロ、サーモン、エビにたまご。みんな思い思いに服を選ぶ姿がシュールで可笑しすぎ!思い切った服にしてみる?ひかりものは斬新かも、なんて、心の中でついいろいろ想像してしまう。
さらに、壁にかかっているアクセサリーはいくらに小ネギ。軍艦は売れないのかセールになっているなど、芸が細かいです。
アイスが帽子を買いにきた(ソフト系にする?アイス系?)。鉛筆が美容院にやってきた(削られる・笑)。箱の親子が着付けにきた(帯を巻かれてリボンをつけて)。シュウマイがサウナにやってきた(蒸される!)。ソーセージが車を買いにやってきた(パンの車でホットドック)。
どのお店も、細部までちゃんと見立てられていて、簡潔な言葉でキメる分、写真がおしゃべり。
子どもと読んだらどんなふうに反応するかな・・・?と思わずにはいられません。
MINIATURE CALENDAR
ミニチュア写真家・見立て作家 田中達也の公式サイト。日常の物を別の何かに見立てたミニチュアアートを毎日更新中
著者のSNSでも、日々、新しい見立てが発表されています。ああ、楽しそうだ・・・!
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