友だちから借りて読んで、好きになった「メリーメリー」シリーズ。
主人公のメリーメリーは、5人兄弟の末っ子で、いつもみそっかす。みんなにばかにされたり、じゃまにされたりの毎日ですが、持ち前の負けん気でちっともめげません。それどころか、自分をつらぬき、気がつけば、お兄ちゃんお姉ちゃんが羨むようなラッキーな結末になっているのです。
思うがままのメリーメリーの行動に、よろこんで読んでいた8歳の長女。自分もやってみたくなったようで・・・
使っていない帽子かして!と言うので、ノリやボンドでくっつけないでよ、と念をおして、工作部屋で、せっせと作業開始。
とってもたのしそうだけど・・・
これでいいのか?!
なんか思ってたのと違う。
ああ、口を出したい。せっかくだから、もっとさ、いろいろこだわってさ・・・
けど、満足そうなので、よかったです。
なんでも、自分でやってみるべし。きっと、メリーメリーの教えです。
この本のこと
シリーズ全3冊。
自分で読むなら1、2年生くらい。1冊に5つのお話が入っていて、小さな子に読んであげてもいいと思います。
作者のジョーン・G・ロビンソンは、「くまのテディ・ロビンソン」で有名なイギリスの児童文学作家で、このシリーズが書かれたのは60年以上前です。長女は「おはようスーちゃん」も好きですが、どちらも古き良き外国の、のんびりしたおおらかな空気が漂います。
不思議なこと奇想天外なことや事件が起きるとか、そういうのではない、子どもの日常の物語。何も起きなくていいの?と思うかもしれないですが、その時代その国その年齢の子どもたちの日常、それだけで、とってもおもしろいものです。