*現役4年生が、iPadのメモに書いた紹介文を母が転載しています
すっと伸びた、深緑色のモミの木のような数本の木立ちの間からのぞく、赤茶色の屋根の白い家。その家は不意にあらわれました。
このお話は、こうしてはじまります。十一月荘はそうこ(母注:爽子)が見つけた、大きくて、すてきな下宿屋さんでした。中の部屋もこじんまりしていて、他の下宿人たちも優しくて、面白い人たちでした。ここで、そうこは転校前の2ヶ月の間過ごすことになったのです。
そうこは、十一月荘で下宿している小学1年生のるみこちゃんと、十一月荘の近くで買った珍しいノートに、人形たちのお話を書き始めます。途中、くじけるシーンもありますが、下宿の主人、のどかさんの不思議は玉のお話や、おしゃれなお姉さん苑子さんの昔の話を聞いて書き進めていきます。
おすすめの所は、そうこが作るお話の間に書いてある十一月荘の生活です。みんなでご飯を食べているようすや、お掃除しているようすを読んでいると、十一月荘の素敵な暮らしが想像できます。例えば、ただの掃除をしている場面やみんなでごはんをたべている場面でも、雪が降ってきたり、ごはんの事、まわりのことが書いているだけでも寒い季節の事だけど、あたたかくかんじて、十一月荘の魅力が伝わってきます。
そうこが書くお話は、十一月荘での出来事と人形たちの物語が入り混じっています。そして、最後には十一月の扉を見つける所まできます。完成までに、そうこは十一月荘で沢山の個性的な人達に出会って、それを本の中で人形に変え、物語にのせて行きます。おしゃべり好きな隣りのおばさんやそうこが気になっている文房具屋の男の子、、、その人たちをそうこの物語に乗せると、面白くて笑ってしまいます。
2ヶ月が経ち帰る前の最後の日には、無事そうこが書いていたお話も書きおわり、すてきな夜を送りました。そうこは、十一月荘に居させてくれて、世話してくれていた人に感謝しましす。
ぜひ読んでみてください。
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本大好きな小学生が、好きな本を自分の言葉でおすすめします。本の写真も自分で撮っています。
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