子どもを育てるのにあたり、親は、いろいろ願います。
優しい子になってほしい・・・友だちがたくさんできてほしい・・・賢くなってほしい・・・英語が喋れたらなおよし・・・などなど。
”本が好きになってほしい”というのも、多くの親が願うことのひとつではないでしょうか?
本が好きだからといって、頭がよくなるわけはないけれど(実体験 💧)でも、なんでか、子どもが本をたくさん読んでくれると、うれしいんですよね。
では、どうやったら、子どもが本好きに育つのか・・・
本好きの子を育てている、本好きだったわたしが、実体験で感じた子どもが本が好きになるための道は、3つだけです。
とーってもシンプルなことだよ♪
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アクティブだけど本が好きな娘たち
わが家の娘たちは、本当に、本が好きです。
インドアな性格なわけではなく、サッカー、サーフィン、ダンスなどをやっていて体を動かすことが好きで勉強は嫌い。でも、本を読むのが何より好きで、1日の中に読書の時間をとれないと、イライラして大変です。
わたしも、よく本を読む子だったけれど、娘たちにはかないません。
特に長女は、いつでも本を3冊持ち歩き(新しく読んでいる本と、何度も読んだ好きな本と、サクッと読める本)、平均月に15冊ほど読んでいます。
本好きの子への道<その1> 親が本好きであること
親が本が好きで、本のよさや力を知っていること。
そして、家に本があり、家で本を読んでいること。それもおもしろそうに♪
ぜんぶ、ここからはじまる!
その2も、その3も、すべてここからはじまります。
これを読んでいる人で、あんまり本が好きじゃない・・・という人がいるかもしれませんが、大丈夫。今から、好きになりましょう。とにかく、親が、本っておもしろい!と思っていることが大切です。
本って役に立つ!→✖️ 本っておもしろい!→◎
本好きの子への道<その2> 家に本がたくさんあること
読みたいときに、本があること。
自分の本があって、いつでも読めること。
本がいつも身近にあることは、子どもが本好きになるためには欠かせません。
子どもたちは、勉強や遊びや習い事など、やることがたくさんあるのです。ちょっとのスキマ時間の選択肢に、自然に読書がある環境が大切です。
そして、本は、ただたくさん読めばいいというものではありません。何冊読んだかなんて数はあまり意味はなく、どんな本をどんな風に読んだか、「読書の質」がその先の読書につながっていきます。
図書館で借りるシリーズものや読みやすい本など、次々に新しい本を読んでいくだけでなく、自分が好きだと思う本を積み上げていくこと。そのために、ちゃんと真剣に選んで購入した本で、自分の本棚を作っていってほしいです。
たくさん読めばいいってものではないよ!
<その1>みたいに、親が本好きだと、本を買うのが当たり前だと思っているので、自然にそんな環境になっていきますね♪
本好きの子への道<その3> 絵本を読んであげる時間を大切にすること
絵本屋のわたしが、声を大にして言いたいのは・・・
子どもに絵本を読んであげるのは、「本好きになる」ためではない!
とはいえ、この時間をたっぷりと楽しむことは、本っておもしろいと思う大きなきっかけになりますし、逆にいうと、小さいときに絵本を読んでもらわずに、本のおもしろさに自分で気がつくのはなかなかハードルが高いです。
まわりのおとなが上手に、絵本の読み聞かせから、自分で読む本への橋渡しをしてあげることができれば、どんどん自分で読んでいくようになっていきます。
例えば、読み聞かせの後期(うちでは4年生の今も読み聞かせをしているので、後期がいつかはそのご家庭によります)には、ただおもしろい本ではなく、内容に深みのある読み応えのある本を選ぶとか、長い物語の本を毎日少しずつ読んであげる、とか・・・親のそんな工夫も、子どもを「読んでもらう楽しさ」から「読書の楽しさ」へ導きます。
そこでも、やっぱり、親が本に興味があることが必要になりますね。
でも、本好きにならなくても大丈夫!
これが、子どもが本好きになる、たった3つの大切なことです。
でも、結局は、その子の個性によるところも大きいのです。同じ環境で育った兄弟でも、読書家になる子もいれば、そうでもない子もいるんですから。
子どもが本を読むことの大きな利点は、世界に触れ、知を受け継ぎ、体験を広げ、想像力を育むこと。
本を読まなくても、スポーツや自然や音楽など興味のある分野に打ち込み、社会と関わることや、家族の時間を豊かにすることなどで、読書に代わることは十分できると思います。
その子に合わせてね
この3つのほかにも、成長の過程でよい先生に出会ったり、友だちに勧められておもしろい本を手にしたり、どこにキッカケが転がっているかわかりません。
無理せず、無理させず、環境だけ整えて、見守っていきましょう♪
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