どんなふうに飾る?かわいいクリスマスツリーの絵本、3冊

子どもの頃。クリスマスのはじまりは、ツリーの飾り付けから。

押入れから箱を取り出し、あの懐かしいレトロな小さなツリーに、色とりどりにピカピカ光るライトや、金や銀のモールをまき、プラスチックのベルやモールでできたろうそくやサンタを吊るし、仕上げに綿の雪をふわふわと。妹と取り合うように、飾りました。

おとなになり、本物のもみの木のような、大きなツリーを自分のものにして、毎年少しずつ、少しずつ、オーナメントをふやしてきました。今でも、クリスマスツリーを飾るのは、冬の大きな楽しみのひとつです。

そんな、ツリーの飾りつけにまつわる、かわいい絵本を3冊、ご紹介。

クリスマスツリーの絵本

「エリーちゃんのクリスマス」

雪の降る中、森からもみの木を切ってきた小さなエリーちゃんは、おうちで待っていてくれた友だちの動物たちと一緒にあたたかいココアを飲んでから、さっそく飾りつけをはじめます。

「もみのきに かざりを つけるのは おおしごと。だれにでも できるわけでは ありません。」

みんな一生懸命はたらいて、ようやく飾りつけが終わりましたが、てっぺんに飾るお星さまがありません。そこで、エリーちゃんが森に探しに行くことに・・・

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小さなまっかな表紙を開くと、見返しには、トラディショナルなクリスマス飾りが並びます。どのページの絵をとっても、言葉をとっても、愛らしいの一言。森で出会ったサンタさんの姿ときたら・・・!

ツリーのてっぺんのお星さまは、だいじ、だいじ。

雪にツリーにサンタさんにお星さま。小さな子から楽しめて、おとなの心も満たす、ささやかなのに何ひとつ足りないもののない、クリスマスの絵本です。

エリーちゃんのクリスマス
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こちらでも紹介しています ↑

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著者:メアリー・チャルマーズ 訳:おびかゆうこ   出版社:福音館書店

「いろいろクリスマスツリー」

エリーちゃんはアメリカで1956年に描かれましたが、こちらは、2019年にあたらしく出版された日本の絵本。

冬ごもりの準備中の森のりすたちは、どんぐりや木の実をどっさり飾った大きなツリー。氷の国のペンギンたちは、氷山を削って作ったツリースライダーで、氷の海にどぼーん。深い海の底のチョウチンアンコウは・・・小さなネズミの家族は・・・なが〜いへびは・・・浜辺のヤドカリは・・・食いしん坊たちは・・・鳥たちは・・・

優しい色でほんわかとした空気をまとった絵で描かれる、みんなの思い思いのツリーが楽しい絵本。

「クリスマスツリーが ひとつ あると、まわりの みんなが しあわせになるね。」

このセリフがね、とってもいいなと、思います。

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発売日:2019年11月  著者:おおでゆかこ  出版社:アリス館 ページ数:32P

「いつかはきっと・・・」

3冊目は、女の子の、ささやかな、でも大事な「いつか」がつまった絵本。

いつかは ね
いつかは きっと、そうなるんだわ・・・

いつかはね、みんなが憧れる長い髪になって、いつかはね、自分だけのかわいいブルドッグを飼って、いつかはね、つまらない雨の日に本がどっさり届いて、いつかはね、うちの中に秘密の部屋を見つけて、いつかはね・・・

「クリスマスツリーだって すきなように かざらせてもらう」! 

大きな夢や目標も大切だけど、人生を豊かにするには、ちいさな「いつかはきっと」をたくさん持っていることだと、思うのです。もうすっかり落ち着いてしまった気になっているおとなだって、「いつかはきっと」はいっぱい持っていることで、景色がだいぶ違うはず。

クリスマスツリーを自分の好きなように飾る、そんなぴったりの「いつかはきっと」をね。

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発売日:1982年11月  著者:シャーロット・ゾロトウ, アーノルド・ローベル  出版社:ほるぷ出版

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いかがでしたか?

いつかはきっと、クリスマスツリーを好きなように飾る!を叶えた私は、母になってもその仕事をどうしても独り占めしたくて・・・でも娘たちのいつかはきっとも叶えてあげたいし・・・ということで、子ども部屋にもツリーを置くことになりました。

友人や家族からもらったもの、娘たちの手作りのもの、じっくり選んで購入したもの。どの飾りにも物語がある宝物です。子ども部屋のツリーの飾りも、いつか大事な思い出になるといいなあとの願いを込めて、毎年ひとつずつ、プレゼントしています。

みなさんのおうちでは、どんなふうに飾っているでしょう。

それぞれのツリーを囲んで、よいクリスマスを♪

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