はじめてのおつかい

 

歩いて2分くらいのところにあるパンやさんに、
おつかいにいくと、4歳のはれぼうが、はりきっています。

あらかじめ、電話でお取り置きをおねがいして、
ぴったりのお金をもたせて・・・

読んであげようか?というのを断って
自分で、1ページずつページをめくって、

「よし、わかった」

って、いさましく、出かけて行きました。

5歳の女の子、みいちゃんが
赤ちゃんのお世話にいそがしいお母さんにたのまれて
ひとりで牛乳を買いに行く「はじめてのおつかい」

わくわくして飛び出したものの・・・

子どもの目から見た世界は、広く、大きく。

ましてひとりっきりだと
おなじみのはずの景色もよそよそしく、
なんだかやけにくっきり
いつもとすこし違う顔をみせるみたい。

途中、自転車がびゅんと通りすぎ、
転んでお金を落っことし、
たどりついた商店では、お店の人がでてきてくれず、
やっと買えたと思ったら・・・

 

張り切り、緊張、あせり、不安、心細さ、
勇気、安心、よろこび、誇り

くるくると変わる空気にひきこまれる、
読めば納得の名作絵本です。

・     ・     ・

で、うちの娘は、というと・・・

ただ、行って、ご挨拶をして、受け取って、
お金払って帰ってくるだけの超初級のおつかいで、
なんの心配もないはずだったのだけどな。

なぜか自分でパンをたくさん選んでしまい
お金がたりなくなる、という事態に。

でも、まわりのおとなのフォローで
本人は、完璧にやりとげた気満々で帰ってきました。

子どもの世界って、ドラマチックだなあ。

おかげで、うちは、パンだらけです。

・     ・      ・

【この本のこと】

「はじめてのおつかい」
筒井頼子 作 林明子 絵 福音館書店

【だれにおすすめ?】

読んであげるなら、4歳くらいから

実際におつかいに行く前までに読んで
気分を高める、必読書。

子どもの本が子どもの目線、というのは
当たり前のことのようですが、
この絵本のように、文章も絵も
完全に子どもの目線というのは、
本当は、なかなかないのです。

絵本を隅々までよくみると
おもしろい遊びがあちこちにあるので、
何度も何度もたのしんだ後は
そんな遊び心も探してみてくださいね。

 



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