青梅の季節に読みたい、梅の絵本

新緑と、梅雨の間。

あの美しい色が、本当に似合う時期に、青梅が実ります。

都会でもスーパーに並び、手順もかんたんで子どもも大好きな梅ジュース作りなどは、季節の手仕事の中でも親しみやすく、やっているお家も多いのではないでしょうか。

そんな季節に読みたい、梅の絵本を4冊ご紹介です。

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子どもと梅仕事をしながら読みたい絵本「うめのみとり」

小さな女の子えっちゃんが、となりのおばあちゃんの梅の実とりをお手伝いするお話です。

雨上がり、あじさいの咲く庭で、サンダルをひっかけて。

長い竿で枝を揺すると、しずくと一緒に、梅がころんころん落ちてきて。

下から見上げた梅の木の様子も見事で、枝になる、ひとつひとつの実が、とても大切なものに見える、あの感覚が、伝わります。

えっちゃんたちは、たくさんとれた梅を、傷のあるものはすぐにジャムにしてヨーグルトにのせていただき、残りは梅干しを仕込んで、夏休みまでお楽しみに。

梅が実る頃。子どもと梅仕事をするときに、ぜひおすすめの絵本ですが、月刊の「ちいさなかがくのとも」の1冊で、まだハードカバー化されておらず、入手困難なのがとても残念です。(3歳くらいから)

うめのみとり

 

梅の木の1年と、それをめぐる私たちの営み「うめ」

まだ冬の気配の残る早春に、ふと気がつくと、ぽつんぽつんと咲き始めている、梅の花。やがて満開になる頃には、あたたかくなり、梅の花が終わると、バトンを受け取るように次々にいろいろな木が花を咲かせ、本当の春がやってきます。

春がすぎ、緑の季節になり、梅雨になるころに、梅の実がみのり、収穫した梅の実は、梅酒や梅ジュース、梅干しに。

梅の木の1年と、それをめぐる私たちの営みが、易しく丁寧に描かれます。

1979年の刊行なので、服装や道具が、どこか懐かしく、でも変わらずに続いていく自然や暮らしや知恵を頼もしく思います。(4、5歳くらいから)

梅干しができるまで「うめぼしさん」

うめの こぼうず あおぼうず
こえて ふとって おおきくなって
うめの き かあさん さようなら
もがれて ころころ ざるのなか
ころげて ぽちゃぽちゃ おけの なか

歌うようなリズムで語られる、梅干しのできるまで。

花が咲いて、散って、雨のなかすくすく育って、もがれて洗われて、塩をふられて重石をして、甕の中。紫蘇をいれて、すだれに並んで日に当てて、おいしそうなしわしわの梅干しに♪

梅干し目線の工程も、どこか懐かしく優しい切り絵も、とても親しみやすく、梅干し作りの際に子どもと読むのにぴったりです。(4際くらいから)

 

日本初?!漬物だらけの絵本「うめじいのたんじょうび」

「今日はうめじいの誕生日」と道端でうわさをしているのは、浅漬けきゅうりにたくあん、らっきょ、千枚漬け。うめじいが何歳かは誰も知らず、200歳?500歳?はたまた1000歳??

よくわからないので、うめじいの家へ出向き、直接きいてみましたが、「ウッスラペン」だなんて、うめじいの話す梅言葉はむずかしくてよくわかりません。

そこで、物知りの漬物石のじっちゃんを読んできましたが・・・

とぼけた味わいの、つかみどころのない絵本。お話会などで季節の絵本と一緒に読むのにいかがでしょう。(4歳くらいから)