サンタクロースと小人たち

去年までのクリスマスにプレゼントでもらった、オルゴールやオーナメントをつぶさに眺めながら

「やっぱりこびとさんたちは、ぬるのとかじょうずだねえ・・・」

と、感心する娘。

そう、クリスマスプレゼントは、みんな、コルバトントリのサンタクロースの村にあるいくつもの工場で、こびとさんたちが作っているものなのです。

この絵本に、そう書いてあります。

サンタクロースが住んでいるのは、フィンランドの北のはずれの、コルバトントリという、山のふもとの村です。そこは、人里とおくはなれているので、むかし、迷子になったおじいさんが来ただけで、だれもみたことがないのだそうです。

そのコルバトントリでのサンタクロースと何百人もの小人たちの、とびきりゆかいな暮らしを紹介している絵本です。

朝ごはんから眠るまでの風景や、大工さん、画家、印刷、縫いもの、てがみ係などなど仕事場のようす。子どもたちの学校の授業(時間割付き。工作の授業が多いみたい!)や休暇のすごしかた、おおいそがしのクリスマス前。そして、大仕事を終えて迎えるクリスマスパーティーまで。

小人たちの暮らしは、みんな自分の役割があり、誇りがあり、いつでもとっても楽しそう!

仕事場は子どもも動物も出入りできて、楽しそうに働くおとなの足元で、まねしたり手伝ったりしている子どもたちの様子もいいなあと思います。

ユーモアたっぷりの解説もさることながら、クギの1本までこまかく描かれた絵は遊びごころがいっぱいで、あっちにもこっちにも物語がひそみ、いくら見ても見あきません。

サンタクロースがいないって・・?

この絵本をよんでから、言ってくださいね。

 

【この本のこと】

「サンタクロースと小人たち」
マウリ・クンナス 作 いながきみはる 訳
偕成社

【だれにおすすめ?】

読んであげるなら、4、5歳から

サンタクロースの図鑑のような充実の内容なので、小学生が自分で読むのにも向いています。

おとなが読んでも、なるほどと思えますし、北欧の風習なども、ちらっとのぞけます

山のようにある我が家のクリスマスの絵本の中でも、娘たちのお気に入りのうちの1冊。教科書のように、1年中眺めています。

 

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