はなをくんくん

 

真冬の引き締まった空気にキラキラの光が輝く12月から、1月、そして2月へ。

空気がゆるり、おだやかになり、春へ向かい、ゆっくりと歩んでいるのを感じます。

暦の上でも、春、が登場。

厳しい寒さも、すぐむこうに春が待っていると思えば、気持ちも和らぐ。

季節は、ほんとうに、よくできています。

雪がふりつもる森の中
動物たちが、眠っているよ。

や、みんな、目を覚ます。
野ねずみも、くまも、かたつむりも、りすも、やまねずみも
はなをくんくん、はなをくんくん。

寝ぼけ眼で、はなをくんくんさせながら
みんなが向かった先にあったのは・・・

 

白と黒のやわらかなタッチで描かれた雪の世界は、静かで、あたたか。

みんなの「くんくん」にわくわくしながら、ついていけば、とびきりうれしいことが、待っています。

そう。

動物たちが、最初の春を見つけた瞬間に、立ち会うことが、できるのです。

小さな小さな、けれど、みんなのこころを陽のようにほころばせる黄色い使者が、ぱあっとあらわれる、そのときに。

 

春の足音に耳をすます頃、かならず手にする、絵本です。

原題は、「THE HAPPY DAY」。

待つだけでしあわせな季節を、もうすこしだけ、たのしみましょう。

 

【この本のこと】

「はなをくんくん」
ルース・クライス 文 マーク・シーモント 絵
きじまはじめ 訳 福音館書店

【だれにおすすめ?】

読んであげるなら、3歳くらいから

こんなに短いのに、こんなに季節を感じられて、小さい子からおとなまで楽しめるなんて!

読み聞かせ会などで、ちょっと季節を分かち合いたいときなどにとても重宝する絵本です。

毎年、毎年、読んでいるので、今ではもう、この本を飾って表紙が目に入るだけで、春を感じてうれしくなってしまいます。

 



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